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2021/01/14

第48話

約束のキス
佐護 ひまり
佐護 ひまり
えーっと……
急にそわそわしだした私に、アラタは笑って言った。
井川 アラタ
井川 アラタ
僕はがんばったよ。
結果も出したから
そう言って、アラタは私のほおに手を当てたから、心臓がさらに大きくドクンと鳴る。
佐護 ひまり
佐護 ひまり
ちょっと待って!
……いま? ここで?
井川 アラタ
井川 アラタ
うん
佐護 ひまり
佐護 ひまり
その、心の準備が……
まだ覚悟のできない私に、アラタは口をとがらせる。
井川 アラタ
井川 アラタ
準備なんているの? 
……じゃあ、戸倉とは準備してたってこと?
佐護 ひまり
佐護 ひまり
ま、まさか!
私はあわてて否定したけど、
……やっぱりアラタは、まだ戸倉くんとのこと、気にしてるんだ。
佐護 ひまり
佐護 ひまり
その、ごめんね。
戸倉くんとのこと、やっぱり怒ってる……よね?
怖々尋ねると、アラタにしては、珍しく不機嫌そうな顔をして続けた。
井川 アラタ
井川 アラタ
まぁね。
思い出すだけでもムカついてくるけど
佐護 ひまり
佐護 ひまり
ごめん……
井川 アラタ
井川 アラタ
……だからこそ、早くひまりには忘れて欲しいんだ
井川 アラタ
井川 アラタ
僕が消すから
そう言って、アラタは私の肩を抱き寄せると、有無も言わせずに、唇を重ねてきた。
佐護 ひまり
佐護 ひまり
触れた唇が熱い。

アラタの熱い思いが伝わってきて、私は瞳を閉じて、ただそれを受け止めた。

戸倉くんとのキスとは全然違う。
心ごと奪われるようなキスだった。
しばらくして、アラタの唇が離れていくのを感じて、目を開ける。
井川 アラタ
井川 アラタ
……ひまりは誰にも渡さない
男らしくて強い瞳に、吸い込まれそうになる。

アラタの激しい一面に驚きながらも、
私のことをそんなに好きでいてくれることが、たまらなくうれしかった。
井川 アラタ
井川 アラタ
戸倉とのことは、
……早く忘れて
せつなそうなアラタの表情に、胸がぎゅっとなる。
佐護 ひまり
佐護 ひまり
ごめん、アラタ。
今さらだけど……、
佐護 ひまり
佐護 ひまり
初めてのキスは、アラタがよかったよ
今さら言っても仕方ないのに、胸の中には後悔だけが広がっていく。

……全部、自分のせいなのに。

すると、アラタがさっと私から目をそらした。
佐護 ひまり
佐護 ひまり
あっ……、ごめん。
私よりアラタの方がずっと嫌な思いをしたよね
私だって、アラタが他の女の子とキスをしてたら、すごくショックだし、忘れられるわけがない。
佐護 ひまり
佐護 ひまり
(私、なんてことしちゃったんだろう……)