無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

948
2021/01/17

第50話

これからも、ずっと
井川 アラタ
井川 アラタ
ひまり、好きだよ
井川 アラタ
井川 アラタ
あのころも、今も、
……これからもずっと
優しく響いたアラタの声に、
胸がきゅうっと甘くしめつけられる。
佐護 ひまり
佐護 ひまり
私も、大好き
アラタは優しく笑って、私のほおにそっと手をあてる。
井川 アラタ
井川 アラタ
もう一回、キスしてもいい?
遠慮がちに聞いてきたアラタに、
私は笑って小さくうなずいた。
そっと瞳を閉じると、ふわりとやわらかなアラタの唇が重なる。

どこまでも優しく、熱く、唇からアラタの思いが伝わってきて、胸が甘くしびれる。

そうして、アラタはもう一度、私を優しく抱き寄せた。

それにこたえるように、私もアラタの背中に手を回してぎゅっと力を込めた。

* * * * *
井川 アラタ
井川 アラタ
そろそろ、帰ろうか
佐護 ひまり
佐護 ひまり
うん
少し名残惜しいけれど、この後も一緒にいられるんだから。
そう思って立ち上がると、
井川 アラタ
井川 アラタ
ひまり
アラタが私に手を差し伸べてくれたから、私はその手を取って、二人で歩き出す。

手をつなぐのは、小学校の低学年以来かな。
佐護 ひまり
佐護 ひまり
(いつのまにか、アラタの手はこんなに大きくなってたんだ)
すっかり男の手になってたことに、今さらながら驚く。
ふと見れば、アラタはもう一つの手に重そうな紙袋を三つも重ねて持っていた。
佐護 ひまり
佐護 ひまり
アラタ、重そうだね。
ひとつ持とうか? 
井川 アラタ
井川 アラタ
これくらい大丈夫だよ
佐護 ひまり
佐護 ひまり
それ、何が入ってるの?
井川 アラタ
井川 アラタ
今日イベントに来てくれた人たちからの、プレゼントだよ
佐護 ひまり
佐護 ひまり
へぇ……
少し中をのぞいてみれば、ぬいぐるみに手紙、お菓子やらがたくさん詰めこまれている。

けど、そのメッセージカードの一つに、
『アラタ 愛してる!!!』
なんて書かれていたから、思わず取り上げてしまった。
佐護 ひまり
佐護 ひまり
……アラタ、なにこれ!?
そのカードを目の前に突きつけると、
アラタはあわてて弁解を始めた。
井川 アラタ
井川 アラタ
え? さ、さぁ。
僕も知らない人だよ
あわてふためくアラタを無視して、紙袋をさらに掘り起こしてみる。
すると、
『アラタくん大好き!』
『アラタのことで頭はいっぱいだよ!』
……なんていう女子からの熱烈なメッセージがたくさん出てくる。
メッセージカードでこれなら、手紙の中身なんて、さらにアラタへの愛にあふれているにちがいない。
佐護 ひまり
佐護 ひまり
アラタ……
嫉妬の混じった目でアラタ見ていると、
井川 アラタ
井川 アラタ
ひまり、これはあくまでファンとしての好きだから。
こんなメッセージ、そうあるわけじゃないよ
井川 アラタ
井川 アラタ
……けど、みんなの気持ちはうれしいし、ファンは大事にしなくちゃいけないから
佐護 ひまり
佐護 ひまり
ふーん。うれしいんだ
私の不穏な空気を察して、アラタはあわてて言った。
井川 アラタ
井川 アラタ
ひまり! 
僕が本当に好きなのは、ひまりだけだから!
その言葉に、少しだけうれしくなったけど。

私は、まだ晴れない心のモヤモヤを、
夕暮れの空に向かって思い切りはきだした。
佐護 ひまり
佐護 ひまり
やっぱり、私、
アラタに読モやめてほしいかもー!!