あなたは朝ごはんを食べて終えてから
窓の外を見る
昨日と同じ曇空
ここの景色はやはり綺麗
トントントン
扉を叩く音がして、あなたは扉をあけると
再び 攏月がいた
私は初めて部屋の外に出る
しばらく歩くと扉の前で攏月は止まった
そう言うと攏月はお辞儀をして去って行った
昨日の険しい表情をした籃を
あなたは思い出す
怖いけどちゃんと伝えなきゃ…
勇気を出してあなたは扉を叩いた
トントントン
..……
返事がない
ゆっくり扉を開けると
籃は机に向かい琴を弾いていた
そう言ってあなたは深くお辞儀をした
あなたはそう言って
籃がいる部屋を出て行った
俺はあの日以来霊体が嫌になった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。