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第6話

6話
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2019/04/04 09:14
艶っぽい声で響いたその言葉が、私の心臓の内側をドクドク叩く。
「あ、でも勘違いしないでね。全然好きとかじゃないから。」
それでもいい。近くにいたい。

「あと、高校生は女じゃないと思ってる。
ガキには興味ないから、ごめんね?」

普段とギャップがありすぎて、心臓が潰れそうです。先生…。















きっと、言ってることは最低なんだろうけど、その冷たい視線も言葉も、余裕たっぷりなその笑顔も…全部全部…大好きです…。

『あぁ、好きすぎて死ぬかも。』
自分の部屋で1人呟いたはずなのに。

《きもちわりぃな。》
って、私の部屋の扉に凭れ掛かって冷めた目で私を見るジフン。
『あのねぇ!勝手に入ってこないでっていつも言ってんじゃん!』
《あーはいはい。》
とか言いながらベットに腰掛けてくる。
《お前、まじであいつが好きなの?》
『好きだよ…。全然相手にして貰えないけど。』
《やめたほうがいいんじゃね》
『あんたに関係…』
《泣いてるとこ見たくない。》















お母さんが死んじゃって、私が泣いてる時にずっと慰めていてくれたジフン。

『泣いたりして、もうジフンに迷惑かけないよ!』
《そういうことじゃなくてさ…》
なんか変。
いつものふざけた感じじゃなくて、真剣な顔。

《他にも男はいるよって話。》

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