第58話

逃げました🔞
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2022/01/16 01:05
小「襲ってませんっ、ふざけてただけで!」

きよちゃんが喋るより先に、もう一度言う


清「…襲ったけど」


えっ…言って大丈夫?


匡「え、その時中学生でしょ、この子」

清「中学生やからあかんって言いたいの?」

匡「そういう事じゃないよ、道徳じゃないんだから…何でってこと」

清「何でって…襲いたくなるような魅力があったんやない?」

匡「…」


清「もうええやろ?…可哀想やん、こんな真っ赤になって」

そっと肩に手を置かれる

清「それ1口ちょうだい」

カフェオレを飲んで、こんな時なのに甘くて美味い、なんて僕に微笑む


匡「…きよってそんな感じだった?きよがそんな誰かを溺愛するとは思わなかったから意外なんだけど」

清「こたには昔からそうやよ、何でも聞いてやってたし」

匡「昔から甘ったれなんだ?」

あ、また甘ったれって言った…


清「めちゃめちゃ甘ったれ!…聞きたい?」

むぅ…きよちゃんまで!

でも何でだろう、きよちゃんに言われるのは全然嫌じゃない

匡「聞きたくないよ!想像つくからいいよ」

…嫌そうな顔しないでよ


ガタッ

きよちゃんの椅子が音を立てて

立ち上がってきょうやさんの耳元で何か言う


匡「はぁっ!?」

目を見開いて驚いたかと思うと僕に

匡「もう!甘ったれにも程があるよっ!」

小「えっ、、」

一方的に責められても何の事だか分からない

匡「どういう教育してんの!甘やかしすぎ!」

きよちゃんに怒ってるはずだけど、きよちゃんはニヤニヤしてる


…なに?

ぽかんとしてると

匡「きよ、分かった、もういいから言わないで、それ以上聞くの怖い」

きょうやさんはぐったりと椅子にもたれ掛かる



清「行こう」

きよちゃんは笑って僕の腕を取り席から立たせる

…いいのかな、これで

戸惑いながらペコッと頭を下げると、きょうやさんは少し手を上げてくれた

…バイバイしてくれた





きよちゃんとそのままレッスンに向かう

清「大丈夫やった?」

小「うん…きよちゃんこそ、怒ってない?」

清「何で怒るの?」

小「昔のこと…喋ったから」

清「諦めてくれてからちょうど良かったんやなない?」


オシャレなお店の前には小石が敷き詰められている

小石を踏んで歩くと何とも言えない懐かしい感じがする

ぎゅっと踏まれた石同士が鈍くぶつかる音が心地よくてご機嫌で歩いていると


清「何であの時、黙って逃げたん?」


清「俺結構ショックやったし、正味通報されるんやないかとビクビクしたわ」

小「通報?」

清「襲われたって言われておかんにもバレるかも、って」

砂利道から舗装された道路へ移って、1歩前のきよちゃんの背中に触れる

小「通報なんて、そんなのある訳ないじゃん」

後ろからシャツの裾を掴んで歩く


小「襲われたって言うか、何するか分かってなかったし…」

清「怖かった?」


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その日も僕はきよちゃんの部屋にいた

いつもと違うのはきよちゃんの部屋がダンボールでいっぱいなこと


ベッドに寝転がってきよちゃんの漫画を読んでたら

きよちゃんが黙ってゆっくりと、僕のTシャツを捲り上げてきて

小「何?」

清「もう明日で引越しだなって…」

引越しで寂しいのは僕も同じだけど、それと服を捲り上げる事に何か関係あるの?

清「舐めていい?」

舐める?…何を?

そう思っている間にきよちゃんの舌が僕の乳首を舐め始める

小「えっ、きよちゃんっ」

胸と言えば赤ちゃんがおっぱいを吸うイメージしかなかったから、きよちゃんの行動に戸惑った

小「なに?どうしたの?」

そう言うけれど、その内舐められている所が変な感覚になるのを感じてまた戸惑う


清「固くなった…」

そう言われても何の事を言ってるか分からない

小「きよちゃん、何か怖いよ」

きよちゃんは僕の言葉をさっきから聞いてない

ペロペロと僕の乳首を舐め、その内もう片方の乳首も舐め、反対の手で乳首を触り出す

小「んっ…んん…」

知らずに声が出ていた事も僕は気づかない


清「ちんちんも勃ってる」

ズボンの上から撫でられて

小「んっ…何でっ…?」

何で勃ったんだろっ…おっぱい舐められたからっ?

おっぱいって気持ちいいの?それ、いいのかな…

そこが性感帯だなんて知らなかったから、自分がとてもいけない身体な気がして恥ずかしくなった


きよちゃんはやっぱり黙って僕の上に乗ってきて

今日は何にも話してくれないな…なんて思いながらも、何をするか見ていた


きよちゃんは下半身を僕のモノに擦りながら顔を近づけてくる

きよちゃんも勃ってる…

固いものが当てられ、そう思った


ハァハァときよちゃんの呼吸がはっきりと聞こえて

挨拶(キス)するんだ、って分かったけど

それは今までと全く違うもので

唇が触れたと思ったら、温かいものが口内へ侵入してきた

ヌルッとしたものが舌だと分かるのに時間がかかった

舌が…僕の舌に絡みついて…撫でて…

ビクッ

小「やっ!やだっ!」


僕は勢いよくきよちゃんを押して、隙間から逃げ出して

そのまま振り返らずに部屋を出た


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