無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

1,295
2022/01/10

第53話

ホンネ
小「え、さっちゃん!?」

誰も居ない筈なのにノックされて驚いてると、入ってきたのはさっちゃんだった

さ「へへっ、びっくりした?」

さ「こたが夕方まで1人になるから来るの1日早めちゃった!」

大学は大丈夫なの?と聞くとレポート出すから大丈夫だよ、と笑ってくれる


さ「スマホいじってて大丈夫?頭痛くなっちゃうかもよ?」

小「寝すぎなくらいだよ」

まだ微熱はあるけど、体の怠さも良くなってる


さっちゃんが持ってきてくれたゼリーを食べながら他愛もない話をする

小「あ!そういえばあの彼とはどうなったの?」

さ「ふふっ」

もうその顔を見るだけで、さっちゃんが幸せなのが分かった


さ「ちゃんと彼と別れてくれて、正式に付き合ったんだよ」

小「すごい!良かったね!」

さ「みんなが心配してるの分かったから…ちゃんと勇気出して言ったんだ」


さっちゃんは彼と会った時に、好きだからちゃんとした形で付き合いたい、遊ぶつもりなら他の人にして欲しい、と言ったと教えてくれた

もう二度と2人で会えないかも、と思いながらそれを伝えるのはすごく勇気がいると思う

小「…僕、会いたくて都合良い人になっちゃうタイプかも」

さ「えー?好きな人居ない内からそんな事言わないでよー」



途中できよちゃんからLINEが入った

清『調子どう?熱は何度?』

心配してくれるのが嬉しい

さっちゃんの事も報告しながら返信する

清『分かった、大学今終わったからレッスン合流してから家帰る』





YouTube撮影は冷えピタを貼りながら参加した

本当は微熱だし必要ないって言ったんだけど、市川くんに貼らなきゃ駄目って言われたから


撮影が終わってリビングでりょうがと話してるときよちゃんが出ていくのが視界に入る

出掛けるのかな…

きよちゃんは僕には出掛けるって言わないから、察するか誰かに聞かないと分からない

話をしたいし、待っていようかなと思ったけど、いつの間にか寝てしまっていた





清「こた、起きる時間やけど体調どう?」

きよちゃんに起こされて体温計を渡される

熱は無かった

だからきよちゃんも安心して支度を始める


熱があればきよちゃんから構ってくれるのに…

熱があれば普通に抱っこしてもらえるのに…


小「今日の夜いい?話、したいから」





三「終わったぁ!帰ろ帰ろ!」

きよちゃんとさっちゃんの背中を眺めながら、りょうがと並んでレッスン場の建物から外へ出た途端

きよちゃんが小走りしていく

その先にはきょうやさんがいて


何を話してるか分からないけど、きよちゃんの耳元で何か喋ると

きよちゃんがあの人に近づいて何かコソコソしてる

…さっき僕を見て笑ってた気がするけど、考えすぎかな


涼「先帰る?」

僕は返事をしなかったけど、りょうがが声を掛ける前にきよちゃんがこっちに来る

清「ごめん、先帰ってて」

…昨日も多分会ってたよね?

そんなに頻繁に会うの?


匡「誕生日プレゼント買ってもらうんです」

突然嬉しそうな声が聞こえてくる

きょうやさんがきよちゃんのすぐ後ろに来ていた

涼「誕生日なんだ?おめでとうございます」

りょうがはニコニコ笑ってるけど

僕は作り笑いも出来なかった

やっぱり僕を見て笑ってたんだな…




あとどれくらい、こんな事が続くんだろう

そんなことを思いながら、布団を被って膝を抱えてきよちゃんの帰りを待った



きよちゃんは思ったより早く帰ってきた

ごめんな、と言ってベッドに座ってリュックを下ろしている

清「降りて来やんの?」

顔は見えないけど、その方が都合がいい気がした

小「そのまま、そこにいて」


小「何で誕生日プレゼント買ったの?そこまでするの?」

清「前に貰ってるから、お返しみたいなもんやよ」

小「僕と約束した方が早かったのに」

清「うん、それはごめん…他の用もあったし」

小「それって急ぎなの?」

清「まぁ…」

清「それより、話するんやろ?」


嫉妬心丸出しで喋ってしまったけど、これから話す事を考えると一気に後悔でいっぱいになって、すでに感情が迷子になりそうだった



清「…何で市川くんとシたの?」

先に話題に触れたのはきよちゃんだった

言いづらくて言葉がすぐに出てこない


清「市川くんにマウント取られたけど、こた見てると付き合ってる感じでもなさそうやし」

小「付き合ってないよ!」

今度はすぐに言葉が出てくる

きよちゃんにそんな誤解されたくなかったから否定したけど


清「好きやないのにしたん?」

軽蔑するような声が飛んでくる

清「俺の時あんなに驚いてたのにこたがそれする?」

…確かにきよちゃんに言った、好きじゃないのに僕としてたの?って

そう思うと自分のした事がとてもマズかったと改めて落ち込むけど


清「こたを責める資格はないけど、好きやないのにしたなら余計ショックやわ」

きよちゃんに全否定されると泣きたくなった


沈黙が続く



清「…なんでなん」

泣いてるのかと思う程に弱々しい声が届いて、思わず被っていた布団を剥ぐ


清「俺が悪いのは分かってるし、待てとも言ってへんけど…カタが付いたら、って思ってたら」


清「こたは初めてを他のやつにあげてるし…ほんま気が狂いそう…」