俺たちの組織のNo.2は女だ。
しかもソイツはとびきり可愛くてどこか抜けてて馬鹿で。
無意識に人を虜にしやがるタチの悪い奴。
その被害者は多数いる。
まずオレ。そう、オレ。鶴蝶。
なんであんな奴好きになるかな。本当に意味わからねぇ。馬鹿だしヤバいし阿呆だし、、、ボスの女だし。
いつから好きになっちまったのだろう。
関東事変でイザナを失って独りになった入院中のオレの所にあなたは何度も訪ねてきてくれて励ましてくれた。
六破羅と関東卍會でチームは離れちまったりしたけど、最終的にはこうやって同じ組織で共に長い時間を過ごして来た。
首領のモノって分かってるからって諦めようとも思っていないがどうにかなろうとも思っていない。
どうせオレたちは他所で恋愛は出来ない。叶うわけねぇ片想い追っかけてる方が楽なのかもしれないからな。
あなた)どした鶴蝶?
あなた)ぼけーっとして。寝不足?
鶴蝶)何でもねぇよ。ホラ、仕事行ってこい。
あなた)上司になんて態度
鶴蝶)分かった分かった。行ってください。
あなた)良かろう。行くぞ薬中!
三途)オレ様に任せとけやあなた!全部まとめてスクラップにしてやンよ!
あなた)仕事前にキメんなって何回いえば分かるの?このクソ薬中ピンク頭反社野郎が。
三途)うっっっわただの悪口。かくちょーセンセー!!あなたちゃんが意地悪言うよォ!
鶴蝶)いーからさっさと行ってこい反社共
あなた)ブーメラン♡
三途)オラ行くぞオレら全員反社じゃオラァ!
やっと行った。はーーー疲れるこの仕事辞めてーーーーーとか思うけどどうせ辞めねーオレも相当だ。
ここにいるヤツらみんな何処かネジが外れてる。もしくは外してんだ。じゃないとこんな世界に居られねぇよ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!