あなたsied
勝てないことはわかってる
私は今、この残された時間で生きていかなければならない
みんなに見守られて死ぬより……1人で死んだ方がいい
だから私は1人で立ち向かった
キンッ
私は正面の相手しか見ていなかったため、横から殴られた
2人は上に避けた
2人が上に上がった瞬間、一気に畳み掛けた
グサッ
あぁ……これでいい
とりあえず…奴らに1発当てた…それでいい
みんな来ないで…私はこのまま死にたいの…
すれば…誰も……悲しまないだろう
『しっかりして…!あなた…!!』
あぁ……誰かが私を呼んでいる…
いらない私を……残された時間も…少ないのに
この声………
大介…?
なんで……いるんだ…?
私は……必要とされているの?
私は……私は…
ただの…邪魔者なんだ……昔から。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。