第2話

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2021/04/16 10:45
(Telephone 大音量)
『んん、、うるさぁいっっ』
大音量で鳴る目覚まし時計を止め、
今日から始まる学校に行くため、準備をする
少し早く出て、車を学校近くの河川敷に止める
ここが俺のお気に入りのところ。
高校時代、よく樹たちと来た。
ここで、"彼"と出会った。
『元気にしてっかな〜………』
あいつは今年で高3になるのか、
『今年は無事満開、と。』
スマホのメモ帳に写真を張り、文を書く。
高校1年のときから、毎年つけてる観察メモ
去年は色々あって見にこれなかったから、
ずっと心配だった。
そうすると、少し人が見えた。
よく見てみると、それはずっと焦がれてきた"彼"
『京本………?』
そう口に出して、ハッとした。
今年から、俺はもう彼の学校の教師だ。
もう、他人として接した方がいいのだろう。
弾け出している想いに気付かぬふりをして、
俺はその場を立ち去り、車で学校に向かった。
彼がこちらを見ているのに、気付かずに。
そして、俺を撮っていたことに、気づかずに__。

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