悠side
ピロン♪
え?LINE?
画面を見るとあった文字は、
『綾小路』
だった。
は?
あいつ、滅多にLINEしない癖になんで、LINEしてきたんだ?しかも俺に((
まぁ、良いや。
LINE♪
そう送ると1秒もかからない位で返信があった。
その綾小路の返信に世界が一瞬止まった。
やっ…ぱり…
あなたは俺じゃなくて綴を選んだんだ。
あーあ、やだなぁ…
じゃあ、いっそ、*してしまえば?
そう言った思いが脳裏を過ぎる。
俺はすぐにその思いを脳裏から消え去ろうとした。
それでも焼け付くその思いは、消えてはくれなかった。
何故?何で?
そう言ったマイナスな思いが俺の頭に革命を起こす。
あぁ、あなた。そのキラキラした笑顔を俺に向けないで。
その笑顔で、俺が浄化されてしまうから。
ピロン♪
LINEがあった。
今度も珍しい。
画面に写し出された文字は
『綴』
だった。
LINE♪
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次回 何でお前が…!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。