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体育祭も無事に終わった次の日 。
普通に学校あるんすよねー 、だるい 。
なんて思いながら家の扉を閉める 。
あ 、そう 、今ね 、実質一人暮らしなんよ 。
ほんまは紫耀と2人でマンションに
住んでたんやけど紫耀が 、俺このままここに
住む!ってお友達のお家行っちゃったから 。
寂しいなあ 、と思いつつ自動ドアをくぐり
抜けると1人の男子が自転車にまたがっとった 。
同じ制服やけど知らん人 … うん 、通り過ぎよ ( )
「 ねえ君 」
『 … 』
「 君だってば 」
『 … 』
「 ちょっ 、無視はきつい (肩トントン) 」
『 ほえっ?!私ですか?!』
「 うん 、この辺歩いてるの君しかいない 」
『 あっ 、、、』
辺りを見回すとたしかに人通りはなかった 。
てかこの子めちゃくそイケメンやなー … 。
今思えばシゲも黙ってりゃイケメンやし
のんちゃんも可愛いが混ざったイケメン 。
神山くんも藤井くんもイケメンやし 、
淳太くん率いる3年組は … うんっ!!( )
「 … 俺の顔になんかついてる?」
『 あっ 、いや 、なんも!
ところで何の用ですか … ?』
「 あっ 、そうそう 。俺佐藤勝利 。2年 」
『 佐藤くん … あっ 、昨日
神山くんと戦ってた子ですよね?!』
佐藤「 あーーーー 、、、うん 、そう 。
あなたちゃんでしょ?紫耀と戦ってた 、」
『 あっ 、はい 、まあ … 笑 』
佐藤「 意外と強いし 、
足も速いんだね 。俺ビックリしちゃった 」
『 一応これでも鈍った方なんですよ?
中学の頃はもうポリスメンが追いつかない
ほどにビューンッて言ってましたから!』
佐藤「 やっぱり元スケバンなんだ (にっこり) 」
『 … 嫌な予感しかしないので先に行きます 』
佐藤「 え〜 、先行っちゃうんだ 。せっかく
自転車の後ろ乗せてってあげようと思ったのに 」
『 ……… 』
佐藤「 ほら 、乗りなよ 笑 」
『 ……… 』
佐藤「 そんな疑わなくても何もしないって!笑
ただ一緒に登校したいなーって思っただけだよ 」
『 … じゃあ 、乗らせて頂きます 、、、』
佐藤「 ん 、しっかりつかまっててね 」
勝利くんの腰に捕まって色々お話もした 。
この学校の仕組みのこと 、
先生たちがヤンキーだった頃 、
そして … 勝利くんがチームEのトップだって
こと?!あれっ 、えっ 、トップ?!←
私 、トップの自転車に乗っちゃってるん?!( )
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!