翔side
エルフにも、いろんな人がいるみたい。
お母さんには「エルフは怖い人たちだから近づいちゃダメ」って言われたけど、怖かったのはあの兵士さんだけだし、潤みたいな優しいエルフもいる…
翔「なぁなぁ、エルフってみんながみんな悪いって訳じゃないよな?」
潤「もちろん。悪い人も怖い人もいるけれど、ボクの周りの人たちはみーんな優しいよ!」
翔「へえ!どんな感じの人たちなの?」
潤「んーとね、ボクのお友達に釣りが大好きな男の子がいるんだけど、いつもホンワカしてて一緒に遊んでくれるんだよ!それにね、水の魔法が使えるの!」
翔「お水の魔法!?すごい!!(๑°ㅁ°๑)‼✧おれもお魚大好きだし!」
潤「もう1人はゲームが大好きで1日中ずーーーっとゲームやってるんだよ!でも頭がよくて、ボクが分からない問題を教えてくれるの!」
翔「ゲームはおれも大好き!で、その子は何の魔法を使えるの!?(*'∇'*)ワクワク」
潤「雷とか電気の魔法だよ!」
翔「か、かっこいい!😲」
潤「んふふ、この子はねぇ…いつも元気で、漫画が大好きなの!みんなを笑顔にしてくれるんだけど、ちょっとおっちょこちょいなの(笑)」
翔「んはは!おれも漫画大好き…って趣味合う人いっぱいいる!ε٩(๑>ᴗ<๑)۶з」
潤「でねでね!治癒の魔法を使えるの!」
翔「どんなキズも治せるんだね!!」
なんだ!!エルフって優しくてすごい人たちばかりじゃん!.。゚+.(・∀・)゚+.゚
潤「こんな感じで伝わったかな?」
翔「ああ!もちろん!」
潤「ふふ、良かった。(*ˊᵕˋ*)」
トクンッ
胸が高鳴った音がした。幼いおれはまだ、この気持ちに気づいていなかったんだ…
潤side
翔「潤!教えてくれてありがとう!エルフのことがちょっとわかった気がするよ!」
潤「ありがとう、もっとエルフの事を知っていってね〜😊」
翔「ところで潤は、どんな魔法を使えるんだ?」
潤「…ボクはそんなに水とか電気系じゃないんだ…そんなすごくも無いよ」
翔「そんな事ないよ!聞かせて?゚+。(o・ω-人)・.。」
トクン
あれ…?
この感情は………
なに…………………?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!