翔side
智くんと、雅紀と、ニノと、おれで潤が帰ってくるまで遊ぶ事にした。
綺麗な色の光の玉を見せてくれたり、特訓?みたいなことをしたり。(笑)
ほんとに欠かさず毎日毎日やってたら、打てるようになるよって雅紀が言ってたけど、ホントかな?
おれらニンゲンにも魔法が使える時が来るのかな?
エルフみたいなすごい生き物になれるのかな?
お父さんは、「ニンゲンは確かに素晴らしい生き物だ。欠点はちと欲張りで臆病なとこだ。そこが無ければ完璧だったはずなんだよ…」って言ってたけど…
………今のニンゲンの埜王様は、エルフをすごく嫌っている…
何でなのかは分からないけど、これも潤が言ってた権力争いの影響なのかな?それとも…なんだっけ、あれだよあれ!えっと…支配支配!が怖いのかな?
うーーーーーーん………
おれにはよくわからないや。
翔「あはは!面白ーい!(´▽`*)」
智「翔ちゃん翔ちゃん、今度は村の紹介してやるよ!潤と行けなかったとこ!」
翔「えっ!?いいの!?( ∗•ω•∗)」
ニノ「もちろん!」
翔「やったぁ!(*´∀`)」
智「ふふふ…(*´﹀`*)」
智side(ちょっと前)
今、ニノと翔ちゃんが向こうで遊んでる。
すると雅紀がやってきた…どうしたんだろう?
雅紀「さとっさん…聞きたいことがあるんだけど…」
智「なんやまさたん…(?)」
雅紀「翔ちゃんと潤ちゃんは付き合ってるんだよね?」
智「…うん。」
雅紀「ニンゲンとエル…智「ストップ!!」
雅紀「えっ…えっ!?」
智「その話はしちゃダメだ」
雅紀「え…?」
智「その辛い現実を間に受止めてしまったら、2人はどうなると思う?」
雅紀「………」
智「強制的に別れされるなんて、今の幸せな状態ではとても出来ない」
雅紀「そう…だね…」
雅紀「オレらって、臆病だな」
ニノ「2人とも、とりあえず今は翔ちゃんと遊びましょう」
智と雅紀「「そうだね」」
翔「?みんななんのお話してるの?」
智「翔ちゃんにはまだちょっと早いお話かな。」
翔「ふ〜ん…(・・?)」
雅紀「まぁ動物さんたちと遊ぼうよ!伝説の生き物にも会いに行こう!」
翔「え!そんなのがいるの!?∑(°口°๑)」
ニノ「この森には、基本どの生物もいますよね。現にここにニンゲン1人、エルフ3人、動物たちもいるし」
雅紀「よ〜し!さっそく行ってみよー!⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!」
翔「雅紀早いよ〜!(*≧∀≦*)キャハハ」
翔side
智くんに手を引かれて、まずは村の売店にやってきた。
おれはニンゲンだってバレないように、雅紀の大きい上着を着せてもらった。
智「まずここが駄菓子屋。おれはエルフの飴とか、チョコレートとかを買うよ。甘いもの大好きだからね(笑)」
ニノ「雅紀も甘いもの好きだよね」
雅紀「うん!ニンゲンが作ったなんつーの?あの冷たい…えーっとアイス🍦?だっけ?それと…みたらし団子🍡?とか!ああゆうのも食べてみたいんだ」
翔「アイスは冷たくて甘くて美味しいから皆にも食べて欲しいな(笑)みたらし団子はあんまり食べたいことないけど、すごく美味しかったよ!」
智「ニンゲンが作ったものでそんだけ美味いなら、魔法をかけたものはどんだけ美味いんだろうな?極上とかいうやつ?」
翔「それも食べてみたいね」
ニノ「さて次は…薬屋さんだね」
翔「お薬?でもエルフには雅紀みたいに治癒の魔法が使える人もいるんじゃないの?」
雅紀「うーーん…なんて言えばいいかな…あれだよ、花粉症の薬とか、風邪薬とか。そういう体内の病気とかは治すのが難しいんだ。外傷なら簡単なんだけどね」
翔「へぇ…あっこれは動物さん用のお薬かな?たくさんのお薬があるんだね」
ニノ「実はここ、雅紀のばあちゃんの店なんだぜ」
翔「え!?そうなの?(°_°)」
雅紀「うん!(o^^o)今はちょっと奥の方いっちゃってるけど、いつもはあの席に座ってるんだよ」
カウンターのような所には座布団とそろばん?が置いてあった。
雅紀のおばあちゃんなんて、絶対いい人だよな(笑)
智「さて次は!武器と防具屋だな。おれらいつもはあんま寄らないけど」
ニノ「兵士さん用の槍とか盾とか鎧とか。なんでも売ってんだぜ」
雅紀「ああゆう何かを《守る》ことってカッコイイよね」
《守る》…
おれは、大人になったら、潤を一生守り続ける。そう決めた。
でも何かを守るって、そう簡単じゃないんだよな…
潤のお父さんみたいに、いつか襲われて重傷を負うかもしれない。殺されちゃうかもしれない。
潤は美人で美しいから、そんな感じの事には覚悟できている。
だけど…肝心な「強くなる」ってのは、どうしたらいいんだ?
たくさん修行をすること?勉強を頑張ること?
どうすればいいんだろう………
雅紀「翔ちゃん!」
翔「ふぇっ!?」
智「どーした?なんか考え事か?」
翔「(ビックリした)いやいや、なんでもないよ」
ニノ「そういうのって大体なんでもあるよな」
翔「ほんとに何にもないってば〜(*ノ∀︎<)」
雅紀「ほんとぉ?」
翔「あはは!ほんとぉだよ!」
智「なら良かったよ。( ´ω`)」
雅紀「ほら次次ー!今度は教会だよ!」
翔「あの十字架…キリスト教?」
ニノ「よく知ってんね😲」
翔「お父さんから教えて貰ったんだ」
雅紀「へぇ…てかステンドガラス綺麗だね」
智「ほんとだぁ。今度絵に描きたいなぁ…」
翔「智くんは、絵を描くのが好きなの?」
智「うん!大好きだ😁」
翔「おれの絵も見て見て!紙と鉛筆持ってる?」
智「鉛筆はいつも常備。(なぜ)」
雅紀「オレさっきチョコレート買ってレシート?みたいなの貰ったからその裏側に書いちゃえば?」
翔「ありがとう!見ててね!」
翔「できた!どうかな?」
智「おお…」
ニノ「これは…」
雅紀「ハムスター…とネコ?」
翔「ん?これパンダだよ!あとこの黄色い子はトラ」
3人「「「…」」」
翔「?どうしたの?」
智「いやいやいや、個性が出ててすごいと思うよ!💦」
ニノ「か、かわいいじゃん!💦」
雅紀「ご、5歳なのにすごいね!💦」
翔「ほんと?ありがとぅ!!後で潤にも見せてあげよ(*´ ꒳ `*)鉛筆とレシート、ありがとう2人とも!」
智「ん、おう」
雅紀「は〜い」
ニノ(潤くんなら、褒めちぎりそう)
ニノ「んでここが学校だよ。小さいけどね」
翔「学校ではなんのお勉強するの?」
智「んーーーーまぁ魔法とか?道具を使った技とか?または普通の数学とか生物とかもするよ」
ニノ「ニンゲンの学校はどんな感じなの?」
翔「普通に国語とか…算数とか…かな。おれが1番苦手なのは算数だよ」
雅紀「オレも。面積を求めるやつが1番嫌い」
智「定義と定理」
ニノ「点P」
雅紀「潤ちゃんも数学は苦手だって言ってたし、数学はみんな苦手教科なんだね(笑)」
翔「皆で勉強しよ(笑)」
智「そうだね(笑)」
ニノ「さて、そろそろ日が暮れるから潤くんも帰ってきているでしょう」
雅紀「きょうは楽しかったよ!ありがとう!」
智「気をつけてな〜」
翔「はーい!ばいばーい!( ´ ▽ ` )ノ」
3人「「「ばいばーい!!」」」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!