ツウィside
私がジヒョオンニにそう声をかけるとジヒョオンニは、
ジヒョオンニは何かを悟ったようにいつもの天使のような優しい顔でそう言った。
(みんな集まりました)
私は今思っていることを全部オンニ達に吐き出した。
ファンの方に嘘をつきたくないこと。
私のせいでメンバーやグループが叩かれるのが嫌なことを。
私が話し終わるとオンニ達はみんな大きくて綺麗な目から静かに涙を流していた。
私のせいでこんなにも涙を流させていること、迷惑をかけていることを思うと涙が出そうになる。
だけど私のことだから私が泣いちゃいけない。
長い沈黙の中、みんなの鼻をすする音だけが聞こえる
そんな時、沈黙を破り、声を出したのは
ジョンヨンオンニだった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!