無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第12話

遠い遠い誰もいない場所へ
はぁ………………
莉犬くんたちを追い出して、

そのまま力が抜けたように玄関にへたりこんでた。

いつの間にか寝てたらしく、気がついて時計を見たら午前5時だった。

そろそろ街が動き出す。

僕は特に何も考えずに、部屋の奥から少し小さめのリュックサックを出してきて荷物を用意した。


カッターナイフ、

銀行の通帳、

財布、

そして包丁。


遠い遠い、知ってる人のいない所へ行こう。

そこで僕は死ぬ。

もう、生きてる価値のない僕だから。

今死んでも病死しても変わらない。

だよね、おじいちゃん……………?
……………行くか
たぴちゃん
ワンっ!タッタッタッ
「どこ行くの」とでも言いたげに擦り寄ってくるたぴ。

ごめんね。

けど僕もう無理なんだよ。
ごめんねたぴ。
きっとこのあとメンバーが来る。

鍵をポストに入れておけば大丈夫だろう。

暗証番号はるぅとくんが知ってるし。

たぴちゃんはきっと、ジェルくんでも飼ってくれるでしょ。
今までありがと。これからメンバーと仲良くするんだよ?
たぴちゃん
………………クウゥン
ごめんね、バイバイ。
たぴを家に上げて、鍵を閉めた。

何となく感じ取ってるんだろう。

僕ともう会えなくなるのを。

野生の勘ってやつか。

僕も散々ゲームで言われたっけな。

リスナーさんにも、メンバーたちにも。

懐かし。
生まれ変わったらまた、ゲーム配信とかできたらいいなぁ。
輪廻転生とかよく分かんないし信じてないけど。

あるんだったら、来世はもう少しマシな人生歩めるといいな。
…………どこ行こう
駅に着き、料金表を見る。

出来るだけ遠くに行きたい。

新幹線の方が良いかな。

ならとりあえず、
東京駅行くか
*****
ピンポーン
たぴちゃん
?!ワンワンワンワン!!!
…………たぴちゃん?
たぴちゃん
ワンワン!
ころちゃんいないの?
たぴちゃん
ワンワン!
莉犬くん
あ!るぅとくん!
なんかたぴちゃんがめっちゃ鳴いてる
莉犬くん
マジか、とりあえず上がろう?オートロックの番号知ってる?
知ってる知ってる
なーくん
…………2人とも
莉犬くん
あ!なーくん!
とりあえず上がりますよ
オートロックを解除して、念の為ポストを確認する。
……………?鍵………?
ころちゃんがいつも使ってた鍵だ。

なんで、?

もしかしてころちゃん……………。
莉犬くん
るぅとくん?
いや、とりあえず上がろう
なーくん
……………大丈夫?
上がったら話します。おそらくころちゃんは家出してます
二人
え?!