一度は思ったことがあるだろうか。
他人の気持ちを正確に理解なできる能力がほしいと。
少なくとも私達は日々思う。
正確に理解のできる能力がほしい。と_
だって
その能力があれば
患者の心に寄り添うことができるから。。。
渡辺の闘病が始まって2週間
緋山美帆子
冴島。次の患者入れて
冴島はるか
はい
次の方どうぞ
石田 美雨
こんにちは
みう と読みます
緋山美帆子
こんにちは。今日はどうしたの?
石田 美雨
最近良く疲れるし、胸が痛むことがあって。
緋山美帆子
わかった。じゃあ心音聞いたあとに、エコーと心電図撮ってみよっか。
石田 美雨
わかりました
,
検査後
緋山美帆子
検査終わったんだけど親御さん来れたりする?
石田 美雨
私、施設で育って1ヶ月前に施設を出て生活を始めたので両親はいません
緋山美帆子
そっか。じゃあ、、、今言ってもいい?
石田 美雨
…はい
緋山美帆子
美雨ちゃんは拡張型心筋症っていう心臓の病気です。
石田 美雨
病気…
緋山美帆子
拡張型心筋症は手術で治る病気じゃなくて、移植しなきゃいけないの。
石田 美雨
移植。。それって
緋山美帆子
うん。時間がかかる。
石田 美雨
……この病院で移植を待つことって可能ですか………?
緋山美帆子
うん。もちろん。でもその前に、一人の先生と会ってほしいんだ。
その先生、拡張型心筋症、美雨ちゃんと同じ病気で入院してる。
石田 美雨
……わかりました
緋山美帆子
午前の外来終わるまで、待っててくれる?
石田 美雨
わかりました
,
冴島はるか
すんなり受け入れてましたけど…
緋山美帆子
そうだよね。気になるよね。。
午前の外来終了
緋山美帆子
おまたせ。
石田 美雨
お疲れ様です
緋山美帆子
じゃあ行こっか。
石田 美雨
はい…
冴島はいません
コンコン
渡辺〇〇
はい
緋山美帆子
渡辺〜入るよ〜
渡辺〇〇
はーい
石田 美雨
え、、あの、入っていいんですか?
緋山美帆子
うん。入って
渡辺〇〇
あれ、その子は?
石田 美雨
えっと、、石田美雨です
渡辺〇〇
あ、えっと、渡辺です
緋山美帆子
この子、拡張型心筋症なの。
今日外来来てくれて。
それで…
渡辺〇〇
………それで?
緋山美帆子
なんかすんなり受けて入れてたから気になって。
渡辺〇〇
あーおけ。話聞いとく
緋山美帆子
よろしく
,
渡辺〇〇
美雨ちゃんだよね。
病気のこと聞いてなんて思った?
石田 美雨
特に。
渡辺〇〇
先生はね。正直、怖かった。
石田 美雨
……
渡辺〇〇
移植の順番が来るまで長い月日が必要になるし。もしその間に何かあったらって考えたら。
石田 美雨
私も……怖いです。怖いけど
渡辺〇〇
先生に話してみてくれない?
今、先生なら美雨ちゃんの気持ちわかるから
石田 美雨
もちろん怖いです。怖いけど人に頼るのも怖い。
渡辺〇〇
頼らないで生きていける人なんていない。
少なくとも、私達を頼ってほしい。
本音を言っていいの。
迷惑をかけていいの。
石田 美雨
……怖いです。。すごく…
渡辺〇〇
ありがとう…本音話してくれて
石田 美雨
…グスッ
渡辺〇〇
先生も同じ病気。一緒に戦お。ね?
石田 美雨
はい!
,
白石恵
どうしたらあんなふうに言えるんだろうね。
緋山美帆子
渡辺は誰よりも患者の気持ちがわかる。
白石恵
そうだね…
自分が相手と同じ立場にたてば同じ思いを経験することができる。
でも
一つの経験をするごとに
暗く長いトンネルを歩くことになる。
そういうときは誰よりも
誰かの支えが必要になる_
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第4話 補助人工心臓
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。