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第1話

最高の最後にするため
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2018/02/19 11:16
私は、1人教室に居た。
クラスメイト達が、メッセージを黒板に残していたのを私は1人眺めて居た。
外は、既に暗くなっていてもう校庭には生徒は居なくなっていた。
ついに、明日で最後なんだ。
そう考えと私は、1人寂しくなった。
朝、私は普段はあまりちゃんと着ないスーツを着た。
私は、そもそも肩苦しいのは苦手の方でだから卒業式とかはあまり得意な方ではない。
だけど、今年の卒業式は私にとって最初の卒業なんだと思いこみ重い腰をあげ、学校に向かう。
学校の校門の所には『※※高校卒業式』と書かれた看板が置いてあった。
これを見て私はまた、気持ちがどん底に落とされた気分になった。
こんなに、1年が早く感じたのは初めての気がしていた。
あんなに、色々あったのに。喧嘩をしたり。時には、泣いたり。。。色々あった。
この心地よい環境が、変わることが寂しかった。
出来ることなら、このまま居られたらなぁ。
そう思った。
だけど、私達は皆を見送る立場だから皆を祝福しなければ。
そう思い込み私は、少し微笑んで皆に笑顔を向け「おはよう。卒業おめでとう」と言った。
誰も居なくなった教室の黒板には、様々なメッセージがあった。
「今までありがとう!」とか「卒業したくねぇ」とか皆が思っている事が書かれていた
そして、黒板の隅に綺麗な字で書かれていた。
「卒業おめでとうごさいます。これから辛い事、楽しい事色々ありますが頑張って下さい。貴方達が、私の最初の生徒達でとても嬉しく思います。」そう書かれていた。

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