ジンside
ある日。
撮影を終えた俺は、一人で仲間屋へと向かっている。
何故かって?
他の二人は、忙しいからw
と言っても、へきほーはあんでぃのとこで
相馬はTinderの子とホテルなんだけど
いつもどうり、仲間屋の玄関の扉を開ける。
少し懐かしく感じる匂いがした。
リビングまで続く長い廊下を、裸足で歩く。
ひんやりとした感触のフローリングが気持ちいい。
やっと到着したリビングを覗く。
珍しく、誰もいない。
不思議に思った俺は、マホトやサグワを探しに二階へ向かった。
二階への階段を上がって、すぐのマホトの部屋。
どうせ隠れてるんだろうと思い、ドアノブに手を掛けたその時。
微かに、喘ぎ声が聞こえた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!