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第55話

ひすいのきらめき
サグワが、新居に来た。
少し前にデカキンさんと一緒に来たことがある為、
初めてではない。

今年は色々あって忙しかったから、
こうやってゆっくりするのも久しぶりだ。

2人で度数の低いアルコールを飲みながら、
夕日を眺める。


俺は煙草をやめたから、
サグワの煙草の匂いが
少しばかり煙たくて。










ふと、最近あった出来事を思い出し
泣きそうになる。



親しい人との、別れ。



この歳になって、こんなに引きずるような
出来事があるとは。

もう、立ち直れたと思ったのに。



でも、やっぱり。
少しばかり、寂しく感じた。





寂しさを紛らわすように、
アルコールを煽る。


ふっと、サグワが此方を向いた。
大量に呑んだのか、
心做しか頬が赤みを帯びている。


泣きそうな俺に気がついたのか、へらりと笑った。
サグワ
サグワ
ねぇ?
サグワ
サグワ
俺は、何処にも行かないよ?







あぁ
ワタナベマホト
ワタナベマホト
、、、、うん



それだけで嬉しくなる俺は、
どれだけ単純なのか。




その約束ごと
閉じ込めるように、
指を絡め、キスをする。





鼻を掠める煙草の香り。
その香りに、また涙が零れた。