明るさを瞼の裏に感じて目を覚ました

目を開くと　...











目の前に端正な顔がある　.

長くてカールしたまつ毛 、高い鼻

寝ていても崩れないビジュアルだった









とか冷静に分析しているけれど

そんなことをしている場合じゃない　.

これは非常事態だ　,

同じベッドに入ってくるとか許さない　.

しかもちゃんとハグしてるのも有り得ない

おかげさまで暖かったけれど　,










ガタイの良い体と密着していた　.

おまけに脚まで絡めてきやがって 、この変態　.

筋肉質な太ももが重い











別れた男女のすることではない　.

リノはソファで寝るのかと思っていたのに

先輩呼びに面食らった

たぶん仕事の夢を見ている 、忙しそうな寝言だ

もごもごとそう言うリノの顔を見ていた

責任感はあるし 、怖いと思われがちだけど

本当はそんなことない　.








起こそうと思ったけれど

そのままにしておいてあげた

昨日もきっと夜遅くまで働いてたんだろう　.

私の肩に図々しく乗っている腕を避けようとすると

リノは目を覚ました

目を薄く開いて首をふるふると振る

抜け出そうとしたけれど全く勝てなかった

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