第19話

 .
6,762
2021/12/30 13:48











その後も気まずいまま電話を続けてしまった

なんか私が暇電しちゃった人みたいじゃん ...

リノも忙しいのに ...













u  
u  
 本当は聞きたいことがあって 、 
  lk
  lk
 うん 、何 ?   
u  
u  
 包丁送るのって犯罪 ...   ?   
  lk
  lk
 犯罪 、だけど ...    何で急に 








送られたと言ったらまずいことになりそうだ

焦りとか恐怖を超えて逆に冷静になってくる










u  
u  
 小説でそういう設定に 
 しようかなって ...
  lk
  lk
 脅迫罪だよ 、
 凶器があれば罪が重くなる 
u  
u  
 そうなんだ ...    それだけ  .    
  lk
  lk
 じゃあ会議始まるから ...    








電話を切って担当者との打合せを始めた

あの刃物のことが頭から離れない .









夜は新人賞受賞のお祝いで飲み会に行った

店を出ると 21:00 を過ぎていた










早歩きで寒い夜道を歩いていた

早く家に帰って好きな映画でも見よう .

すると 、後ろに気配を感じる












ずっと何かがついてきている感じ .

街灯の少ないこの通りは真っ暗で

振り返っても何も見えやしない








曲がり道が多いし 、隠れようとすれば隠れられる

さらに速く歩いて鞄の肩紐を握りしめた











u  
u  
 ...    なに 、 まさか 、 








頭にチラつく刃物の残像 .

こんな小説みたいなことが起こる訳がない

あともう少しで家だ ,








もう何も考えないようにしよう 、と

角を曲がったところにマンションが見えるはずだった
































マンションの前に人影が見える

つまらなそうに立っているリノだった











u  
u  
 リノ ...   !?  








一回も振り返らず 、ぱたぱたと走った

絶対に誰かにつけられている .

背中の目がそう言っていた











u  
u  
 リノ 、 








息を止めていたみたいで急に酸素が入ってくる

今日は色々あった .







あまりの怖さでリノに抱きついた

というよりはしなだれかかったという方が正しいか










  lk
  lk
 何 、どした ...   ?   
u  
u  
 何でここにいるの ...   
  lk
  lk
 真冬なのに何で汗かいてんの ...    








私の束になった前髪をすっと割いてくれる

リノは私の背中を優しくさすった











  lk
  lk
 今日おかしいよ 、 
  lk
  lk
 急に俺が恋しくなった ?   























.



















Next .



この展開は自信作 (( 怖

プリ小説オーディオドラマ