第6話

疲れ
97
2020/12/28 08:08

私はグループを組まず、


ソロデビューという形でデビューすることになった



デビューしてから1ヵ月、


未だ事務所に余命のことは言えていない












そして今日は新曲の振りを教えてもらう日
dancer.
よろしくお願いします
月谷あなた
よろしくお願いします!



挨拶を終えて、振りを教えてもらってから30分後、

月谷あなた
ハァハァ……
dancer.
大丈夫?
ちょっと休憩しよっか
月谷あなた
あ、いや……
月谷あなた
大丈夫で……… クラッ

バタッ
dancer.
月谷さん!?



倒れてしまった



その後の記憶はまったくなくて、



気付いたら病院のベッドの上にいた


月谷あなた
んっ…

病室に私の他には誰もいなかった

月谷あなた
っ……

私のお母さんとお父さんは私が中学2年生の時に交通事故で死んじゃった


私も一緒にいたけど、お母さんが必死に私を守ってて、私はかすり傷程度で済んだ


その時一緒に死んじゃえば良かったなぁ、ってたまに思う


だって
月谷あなた
辛いよ……(泣)


ガラッ
doctor.
あ、起きましたか
月谷あなた
バッ あ、はい

急いで涙をふいてお医者さんの方へ向いた
doctor.
月谷さん、持病ありますか?
月谷あなた
あ、はい
月谷あなた
余命宣告…されてます……
doctor.
やっぱり…
doctor.
今回倒れたのは、それと疲れが重なったからだと思われます
doctor.
これからも仕事を続けても良いですが、無理はしないようにしてください
月谷あなた
はい
月谷あなた
分かりました
doctor.
明日の昼には退院できます
月谷あなた
はい
doctor.
では、失礼します

ガラッ
月谷あなた
はぁ……



                      .



月谷あなた
頑張らなきゃ…!




ため息を1つついて、





私は気合いを入れ直した




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