あれから、何回も母ちゃんと一緒に父ちゃんのお見舞いへ行った。
父ちゃんはいきいきとした笑顔を見せた。
かわいい笑顔でまるで仏様のようだった。
母ちゃんはドクターといろいろ話した。
そんな日々を過ごしていたある日。
11月中旬になった。
不安な日々は続いた。
私は気を紛らわすために勉強していた。
そして、12月。
世間はクリスマスという時期に。
我が家の電話のベルが鳴り。
母ちゃんは険しい顔になった。
電話を切って。
私はショックが大きかったけど。
倒れてる暇も無く、母ちゃんと車に乗った。
途中、爽(さわ)の職場に向かって職場に事情を話して爽も一緒に病院へ向かった。
ようやく、病院にたどり着いて。
手を消毒して病室へ向かった。
すると、個室で父ちゃんは弱りきっていた。
ドクターやナースが処置を続けた。
だけど、治療しても虚しく。
ドクターはご臨終を伝え。
死亡時間を言った。
こうして、父ちゃんは帰らぬ人となった。
私は力が抜けた。
父ちゃんの遺体は霊安室に運ばれて。
母ちゃんと私はドクターにお礼を言い、いろいろ手続きをすることになった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。