驚くことに椿おじさんの財産だけでなく、木の実おばさんと椿おじさんの末の妹・きのみおばさんの財産も受け取ることになった‼️
きのみおばさんは生前は平凡なサラリーマンの妻だったけど、株が趣味でかなり稼いでいたおかげで莫大な財産が残ってた。
ちなみにきのみおばさんの旦那さんはすでに亡くなってる。
そして椿おじさんと同じくうちのおじいちゃんから金を使い込みそれで株をして、やはりそれを後悔する日はやって来たようだ。
こうして、面倒だったけど生前贈与の手続きを終えて私たちは財産を手にした。
私と母はそれぞれ二億以上の財産を受け取ったけど、まだ実感がわかない。
母ちゃんは電動ベッドで寝ている父ちゃんの手を握りながら。
父ちゃんは笑顔だった。
そして、いつものように父ちゃんに質問した。
父ちゃんは手をあげた。
次々、質問したけど。
父ちゃんは全部手を上げた(笑)
認知症だけど、意識がハッキリしてるときとそうでないときがある。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。