あなた『りょ〜へ〜』
良平「ん〜?」
あなた『お雑煮のお餅いくつー?』
良平「んー・・・2つー」
あなた『はーい』
2022年1月1日元旦。
新しい年がやってきた。
一緒に住んで2回目の年越し。
あなた『はい、どーぞ』
良平「ん、ありがとお」
リビングの机はすっかりこたつ仕様になって、
外はパラパラと雪が舞っている。
良平「おっ、うめぇ、」
あなた『あっそう?良かった。』
栗きんとんを口に運びながら 美味しい と言ってくれる良平は可愛い笑顔を浮かべている。
あなた『お酒のんでいーかな』
良平「あっ、俺も飲む。」
とってぇー と手を伸ばされ、席を立ちキッチンから適当な日本酒とおちょことあるものを取ってそそくさとこたつへ戻る。
あなた『はい、ワンカップ』
良平「ふっ、おまっ笑」
日本酒の後ろに隠してあったワンカップを良平の前に置くと少し笑われた。
良平「正月にワンカップは寂しーだろ笑」
あなた『そーだね笑』
てことで〜と付け足して、日本酒とおちょこを置いた。
良平「流石じゃん笑」
あなた『でしょー?笑』
ありがとうとお礼を言いながら私のおちょこに日本酒を注ぐ良平。
あなた『あっ、ありがと笑』
良平「いーえ、」
あなた『あっ、忘れてた。』
良平「ん?」
肝心のことを忘れてた。
あなた『あけましておめでとう。』
良平「あぁ笑あけましておめでとう。今年もよろしくな。」
あなた『うんよろしくね。』
2人でお酒を流し込んだ。
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良平side
あなた『りょへぇ。』
良平「どした、」
あなた『すきぃ、』
良平「ハイハイ笑」
珍しく飲みすぎて酔っ払ったのか抱きついてきた。
あなた『りょーへいはぁ?』
良平「愛してるよ。」
あなた『! やったぁ!』
喜んで更に強く抱きついてくるあなた。
俺の婚約者はやっぱりあざと可愛い。
顔が赤いのは酒のせいにしておこう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!