最近ずっとコツコツという音が聞こえる
部活が終わって早歩きで家に帰る
ちょっと暗くなってきて恐怖心が煽られる
怖い、誰か助けてよ、、
そう思っても周りには誰もいない
ガチャン
やっと家に着いて一安心っていうわけでもなくて、、
ゴトン
うちは玄関のドアにもポストみたいなのがあって、そこに毎回自分の後ろ姿の写真を入れられる
どうしよう、、
写真を見るとさっきまで歩いてた私の写真
お兄ちゃんに相談した方がいいのかな、、
でもお兄ちゃんは最近ツアーのリハで忙しくってなかなか会えてないし、迷惑もかけたくない
ピコンッ
ちょうどいいタイミングで鳴ったスマホ
見るとお兄ちゃんからのLINEだった
※一人暮らし設定
そう返事して、写真をバックの中に入れて急いで夕ご飯を作った
ピンポーン
ちょうど作り終えた頃にお兄ちゃんが来た
髪が整ってるから撮影だったのかな
出来たての夕ご飯を発見したお兄ちゃんは
そう言って、ご飯を食べ始めた
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食べ終わったお兄ちゃんは、ソファでスマホをいじり始めた
なんのために来たんだろ
そんな疑問を持ちながら私もご飯を食べた
ご飯を食べ終わってお風呂に入ろうとすると
突然そんなことを聞いてきたお兄ちゃん
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あーさっぱりした
扇風機の前で髪を拭く
そう言われてお兄ちゃん方を見ると
さっきバックに入れたはずの写真を持っていた
ちゃんと机に入れとけば良かった、、
なんでもお見通しじゃん
お兄ちゃんの問いかけに小さく頷くと
頭にぽんと手を置かれて
ってお兄ちゃんは言った
すごい優しい顔をしたお兄ちゃんを見て、涙がこぼれそうになった
そんな私を、お兄ちゃんは優しく抱きしめてくれた
お兄ちゃんは私が泣き止むまで、ずっと頭を撫でてくれた
お兄ちゃんの提案で、一週間くらいお兄ちゃんの家に泊まった
学校帰りはお兄ちゃんの先輩とか後輩の人が送り迎えをしてくれた
お兄ちゃんがお願いしてまわったらしい
何日かして、お兄ちゃんにストーカーが逮捕されたことを聞いた
お兄ちゃんの家に泊まった最後の日
一緒にベッドで寝てると、隣から
そう聞こえたのは私だけの秘密。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。