第15話

過去~紗雪side~
1,837
2019/03/24 11:21
クラスの男子の相談に乗って、家に帰った。
紗雪(サユキ)
紗雪(サユキ)
ただいま~
玄関を開けると仁王立ちの遥輝がいた。
遥輝(ハルキ)
遥輝(ハルキ)
おかえり。どこ行ってたの?
遥輝の顔は、嫉妬と怒りに満ちていた。
不思議だと思っていそうな表情を作って遥輝に聞いてみる。
紗雪(サユキ)
紗雪(サユキ)
変だよ、どうしちゃったの?
遥輝(ハルキ)
遥輝(ハルキ)
……別に
そこでついカッとなってしまった。
紗雪(サユキ)
紗雪(サユキ)
何も無いならどこに行ってたか言わなくても良いよね。
遥輝(ハルキ)
遥輝(ハルキ)
は?なんでそうなるんだよ
紗雪(サユキ)
紗雪(サユキ)
私のこと心配してなかったんでしょ?
なら言わなくても良いじゃん
遥輝(ハルキ)
遥輝(ハルキ)
……べつに心配してないわけじゃn
紗雪(サユキ)
紗雪(サユキ)
なんなの!?
私のプライベートくらい好きにさせてよ!
そう言うと、遥輝は少し困った顔をした。
そして、とても怒った顔になった。
遥輝(ハルキ)
遥輝(ハルキ)
今日クラスの奴と歩いてんのを見たんだよ!
なんの話してたんだよ!
黙って行くなよ!
ちょっと断って行けよ!
紗雪(サユキ)
紗雪(サユキ)
…それは……そうだけど…
遥輝(ハルキ)
遥輝(ハルキ)
…そういうことだから。
紗雪(サユキ)
紗雪(サユキ)
…でも……相談に乗って欲しいって…
遥輝(ハルキ)
遥輝(ハルキ)
出掛けるんだったら一言言ってから行けっていってるんだよ。
遥輝(ハルキ)
遥輝(ハルキ)
別にアイツと2度と話すなって言ってるわけじゃないだろ。
紗雪(サユキ)
紗雪(サユキ)
……そうだけど……
遥輝(ハルキ)
遥輝(ハルキ)
………ら………………くれ…
最後が聞き取れなかった。
聞き返そうとすると、遥輝に抱きしめられた。
だんだん力が強くなって、息が出来ない。
紗雪(サユキ)
紗雪(サユキ)
は…るき……?くるし、離して…?
息が出来ない。
始めて遥輝に恐怖を覚えた。

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