自分で言うのもあれだけど、俺はとてもモテてる。
学校へ行くと女子の黄色い声。
でも、そんな女子の中に一人だけ輝くような光を放つ女子がいた。
…紗雪!おはよ!
紗雪。俺の好きな人。
おはよ~、今日もモテてますなぁ
なんておどけたように言う。
そんな所とか、マジ可愛い。
でも、紗雪の周りにも沢山の男共がいる。
みんな紗雪を見て頬を赤らめている。
ふざけんなよ。
俺の紗雪なのに。
なんて思いながら男共を見る。
どした?なんか変だよー?
心配そうに見てくる。
あ、何でもないよ。気にしないで。
自然に笑えてるだろうか。
……あれ?上履きに何か入ってるー
きた。
それは、俺が入れたんだ。
ね、遥輝!見てよ、放課後屋上に来てくださいって!
告白だよねー、こういうシチュエーションって!
ああ、そうだね。
よかったね。
あはー!楽しみだな~!
ウキウキと楽しそうに語る紗雪。
紗雪が楽しみにしてる。
失敗しちゃ、ダメだな。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。