あなたside
おはようございます。玉尾あなたといいます。
僕も、皆も、どこからどう見ても普通の人間だと思いますが、「妖怪」です。
警察だれしも「逮捕!」してるわけじゃないですからね。
「え~」じゃないですよ伊和姉さん。
あ、一人すっごい優しい人いる。
あ、そろそろ行かなきゃな…
皆に見送られて長屋を出発し、神社を出た。
さて、確かこの道だったな…。
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な~んかここに配属になってから皆こんな感じなんだケド…(←無自覚の人)
ここはサイバー犯罪対策室。
私の職場。一応ホワイトハッカーやってます。
あ、上の人。どうしたんだ?
話を聞くと、なんか新人が来るらしい。
パチパチ パチパチ
安部って言ったな?
あー…やだな、あんまり…
関わりたくない。
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-仕事終了後-
なんで…なんで…
なんでこうなったぁ!
関わりたくない。
関わりたくないのになんか懐かれた。
関わりたくないのに!!
なんだ『狐のやつ』って。
僕はお稲荷さんじゃない。
九尾の狐だ。
さっきから思ってたケド、どうも苦手だ。
コイツ…!
そりゃあな。
頼む!僕の思い違いであってくれ…!
ダ…
ダメだったーーーー!!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。