平野紫耀side
仕事が終わって帰宅した。
まだ、あなたは帰ってきてないみたいで当たり前だけど俺以外誰もいないからシーンとした部屋が寂しく思える
帰ってきた時間が早かったからお風呂を洗ってお湯を溜める
今日はあんな雰囲気だしちゃんとあなたと話したいし一緒に入れたらな、なんて思いながらあなたに終わったら連絡して、とLINEをいれた
ご飯どうしようかな、って冷蔵庫を開ければいくつか副菜がタッパーに入っていた
忙しいのに作ってくれたんだ、と気づいてはやく会いたいな、って声に出していた
しばらくして携帯から軽快な音がして開けばあなたから、
すぐに準備して車を出せばさっきの寂しい気持ちなんてどっか行ってることに気づいた
ていうか、俺たちいまギクシャクしてたよね?
LINEの文面じゃなにもなかったことになってるよね?
俺だけもしかしてギクシャクしてた???
少し悶々と考えながらスタジオに着いて、あなたに連絡すれば、すぐに既読がついて、今行くと返信がきた
数分してあなたが出てきて、こっち!と呼ぼうと思えばあなたの後ろから吉沢さんが出てきた…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。