シャside
教授の話を聞くこと三十分、俺は飽きてきて板書を写す手を止めていた。
そう呟き横の人を見ると突っ伏して爆睡していた。
教授の声うるさいのによく寝れるな。
俺も寝たいがうるさすぎて無理そうだ。
これが終われば帰れるしちゃんと聞くかと板書を写す。
今日は取っている授業が午前中だけなのだ。
きりやんに言うのを忘れてしまって持ってきた弁当を見る。
流石に作ってもらったものをいらなかったとは言えなかった。
怒られるだろうしw
あと五十分もある授業は面白くなくて。
なんで取ったのだろうと後悔する。
帰ったらそっこーゲームしてやる。
チラッとスマホを見るときりやんから着信が入っていた。
焼肉か、久々だな。
今日スマ兄も定時で帰ってくる。
そう思いながら前の方へ目を向け、また板書を写し始めた。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。