シャside
皆そう言って食べ始める。
なかむが笑顔でパンケーキを頬張って話している。
そう言ってはにかむ様に笑ったのはきりやんだ。
いつも家事とか任せてしまって申し訳ないと思う。
そう話しながら食べていると、
そう言ってスマ兄がすぐ部屋に戻ってしまった。
もうずっと会話という会話をしてないんじゃないかっていうぐらい話していない。
なかむ達はしょんぼりしている。
皆スマ兄のこと大好きだもんなぁ。
そんなことを思いながら食べていると
玄関が開く音がした。
俺は急いで玄関に向かう。
そう言って会社に行ってしまった。
いってきますぐらい言えないのかよ…。
そう言って玄関に来たきんとき。
そう言ってしょんぼりする。
俺は頭を撫で、
そう言った。
戻っていくきんときを見ながら
ポツリと呟いた。
あの日からスマ兄は変わってしまった。
兄弟に壁を作るように。
誰も寄せ付けなくなってしまったのだ。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。