なかside
きんときから全部話を聞いた。
そして、全然気づけなかったことに悔やむ。
兄達は無理はするなってタイプで。
まぁ兄達はしてるのに俺らにするなって言うのは違うと思うけど。
でも俺も無理はしない方がいいと思ってるから。
でも意外だな。
スマ兄は怒ってなかったらしい。
きんときは頭のいい、なんでも出来る利口なきんときを演じている。
そうでもしないと失望されそうで怖いらしい。
それならとっくに俺は失望されてるが?という思いをとりあえずしまっておく。
兄達は俺達のために無理をしているけど、きんときは自分のために無理をしている。
まぁつまり、しなくていいこと。
だって皆がそんなことで失望するとかあるわけないし。
きんときを引っ張って帰る。
なんでこうも俺と性格は反対なのか。
ため息をつき、家へ急いだ。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。