シャside
バイトの休憩に先輩から飲みに誘われた。
その事で連絡をすると全員遊びに行っているらしい。
俺も遊びに行きたかったな。
一人そう呟く。
昼休憩なので一時間あるのだが暇だ。
仕事しているのも嫌だが休憩も暇だし嫌だな。
ふと今日の朝に撮った写真が目に入る。
下四人が固まって寝ているのだ。
写真を撮るしかないだろう。
前に撮った写真を遡る。
小さい弟達を見て大きくなったとしみじみする。
まぁまだきりやんは抜けている所があるし、ぶるーくは寝坊ギリギリだけどw
返事はない。
お兄ちゃんをよろしくねと言う母の顔を思い出す。
大好きな母が喜んでくれる姿がとても好きだった。
優しく、強い人になりなさい。
でも溜め込んだらダメよ。
そう笑う母を思い出す。
俺はちゃんと出来ているだろうか。
そう言い仕事に戻った。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!