きりside
そう言いぶるーくが、スマ兄にスマホを見せる。
その瞬間俺は青ざめた。
ぶるーくは相当怒ってるみたいだ。
スマ兄の言葉を遮るなんて初めてだろう。
俺も少し冷静になり、スマ兄の言葉を待つ。
そう言われた瞬間言葉を失った。
ぶるーくは声を荒らげる。
ぶるーくのそういう所を見るのは初めてだ。
すると、
スマ兄が声を荒らげた。
気づいたら俺は泣いていた。
色々な感情が渦巻いている。
一旦冷静にならなければ。
そう思い自分の部屋へ戻ったのだった。
ぶるside
気づけば僕は声を荒らげていた。
こんな一面を自分が持っていたことに驚く。
でも僕の声はスマ兄に届かなかったようだ。
そう言われたことに悲しみを感じる。
僕達はそんなに頼りないのかな…?
きり兄は泣いて部屋を後にする。
僕もスマホを机の上に置き、きり兄を追った。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。