ぶるside
呼吸が出来なくて力が入らない。
声も聞こえなくて話も出来ない。
死ぬのかな、僕。
怖い、誰か…。
きり兄…?
きり兄だ…。
僕はその後安堵して眠ってしまったんだ。
目が覚める。
大丈夫、生きている。
ふと横に目をやると、
疲れきっていたのか熟睡している。
皆無事なのかな?
わからないけど、とりあえずきり兄だけでも無事だということに安堵する。
心配そうに聞いてくる。
大丈夫だと答えれば少しホッとした表情を見せる。
びっくりして声が大きくなってしまった。
シャケ兄はケラケラと笑っている。
きり兄の方を見ると寝返りをうっただけだった。
よかった起こさなくて…w
シャケ兄と二人で笑いあった。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!