きんside
そうなかむがはしゃぐ。
俺もテンションが上がりはしゃいでいた。
砂浜からそうぶる兄に声をかけられる。
ぶる兄は座って俺達を見てるみたいだ。
俺は頷いてなかむに視線を戻す。
俺がまじまじ見ていたせいか、なかむはキョトンとしている。
俺達は双子。
兄弟であり、親友だ。
それをクラスの奴らにバカにされる。
兄弟でそんなの気持ち悪いって。
なかむは気にするなって言ってたけど…。
つい口をついて出た言葉。
俺はやってしまったとなかむを見る。
なかむは真剣な顔で俺を見ていた。
そう、俺達はズッ友だ。
誰になんと言われようと、そのことは変わらない。
そうなかむが笑顔で手を引く。
怒ってなさそうでよかった。
〜 俺が守るから 〜
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!