第36話











それから何気なく夏休みは過ぎていった。


私のそのあとは北人先輩との夏祭りの余韻に浸り、ずーっとまいに質問責めでw
いつもなら話さないけど今回は口が羽より軽い…


















お祭りから日めくりカレンダーを7回破った日






































さやか
あなた!
まい
あなた!
○○
え?まい?あ!さやか先輩!お久しぶりです
さやか
あなた、そんなことどーでもいいから!
さやか
これ読んで?
○○
え?










それは北人先輩からの手紙だった。


















あなたへ


俺、夢を叶えるために東京に行ってオーディション受けてきます。
もし、合格できたらデビューするためにたくさん努力しなくちゃいけなくてしばらく会えないと思う。
こんな形での報告になっちゃってごめんな。

でもこれだけは忘れないで、俺はどこにいても、いつでも、あなたが1番だから。

俺のこと応援してくれたら嬉しいな。

落ち着いたら連絡するね
じゃあ、元気でね



北人より









○○
ぐすっ
○○
なんで?
○○
なんで言ってくれなかったの?
さやか
あなたと2人で行ったお祭りの日がちょうどそのオーディションの締切日だったみたいだよ
○○
え?
まい
あなたが背中押してあげたの
○○
私が?
まい
そう。
さやか
あなた、今行ったら間に合うよ
○○
え?
まい
ほら!思い立ったら即行動!そのあなたはどこいった?
○○
…。行ってきます
まい
うん!
さやか
はやく!
○○
ありがとう!















この手紙、さっきは気づかなかったけど
涙の跡がある。
北人先輩も辛いって思ってくれたんだ…




私は今会いに行っちゃだめなのかもしれない。

でも私は会いたいから。
そんなわがまま、先輩ならきいてくれるよね?
一生のお願いだから…



















今、会いたいの




























































○○
北人先輩!
○○
先輩!
北人
え?
北人
あなた…
北人
なんで?
○○
なんでって、そんなの決まってるじゃないですか!
○○
勝手になんて行かせません!
○○
かといって、行くなとも言いたくない
北人
○○
先輩、頑張って!
北人
あなた…
北人
もー行きたくなくなっちゃうじゃん!





ぎゅ





○○
先輩、ずっと待ってます…
だからはやく帰ってきてください。
○○
私も夢ができました
北人
なに?
○○
誰よりも先輩をかっこよく撮れるカメラマンになります。
○○
それで、先輩はこんなにかっこいいんだーってみんなに知ってもらうの!
○○
でも、そのためには先輩がアーティストになんないと
北人
○○
先輩、私の夢、叶えてください。
北人
うん。必ず。
○○
よし!いってらっしゃい!
北人
いってきます













あなたの声は震えてて、ほんとは嫌なんだろうなってわかった。

でもそんなか弱い声のなかには力強さがちゃんとあって。





あなた、俺を変えたのは紛れもなくあなたです。




























待ってて、必ず夢叶えてくるから