どこに行ったんだよ。
春とは言ってもまだ夜は肌寒くて、微熱の俺にはちょうど良かった。
でも走ると結構しんどくて…
それでもあなたにこのままだと嫌われる。そんな風に思ったらそっちの方がしんどいわけで
俺、結構惚れてんな。と改めて自覚する。
あまりにも言われたことが衝撃すぎた。
あーあ。
てことは、北人先輩のファーストキス取られちゃったんだ…
なんてことを考えちゃう私は重症。
そっか…
6時…
今は?
急いでスマホを見る。
6時ぴったり…
ぎゅ
まだちょっと熱があるのか先輩の体はあったかくて心地が良かった。
よかった。
先輩も好きでいてくれて…
そう言って自分の唇を指差す先輩。
ちゅ
意外と身長差がある私たち。
思いっきり背伸びして頑張ってキスをした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!