第31話

ふたりじゃないなら___⛄️💜
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2021/11/29 20:37





インターホンがなって


ドアを開ければ、ひーくんが立ってた



照「よ!」

「どうしたの、急に」

照「自分の家帰るより、あなたの家の方が近かったから」

「いや、理由になってないし」



なんて言いながらも


差し入れの入った紙袋を見せられれば


許さざるを得ない


自分の家かのように玄関を通り


リビングに入っていく


ソファーに並んで何をするもなく


ただ、テレビを眺めるだけ



「おかわり、いる?」



空いたグラスを見てそう聞く



照「じゃあ貰う」

「りょーかい」



それから、キッチンに行って


氷を割り、お酒を注ぐ


そんな私の名前をひーくんが呼ぶ



照「あなたーー!!」

「なにー?」

照「ふっかから電話来てるー!」



コップを2つ持ってソファーに戻り


急いで、電話に出る



「もしもーし」

___辰哉「あなた、?」

「そうだよ」

___辰哉「今家いる?」

「いるよ」



この流れ的に家に来るんだろう


この人も、



「ひーくんもいるからさ、ふっかもおいでよ」

___辰哉「あ、なに、照いんの?」

「うん、なんか来た」

照「おい、なんかって言うな」

「だってアポなしで来てんじゃん、ふっかの方がよっぽど偉いよ」

照「うわ、言い方」



なんて、横に座る彼は


私の作ったお酒を飲みながらケラケラと笑う


かと思えば、やけに静かだった電話越しから


また声がする



___辰哉「ごめん、やっぱ今度にするわ」

「え、なんで。来なよ。」

___辰哉「じゃあ、」

「え、ちょ!」



それから、ブツンと電話が切れる


なんだよ、自分から聞いてきたくせに


それなら、お菓子も全部食べてやる


なんて思う私の横で



照「俺帰ろうかっ、?」



なんて、何が面白いのか笑いながら


私に言う



「え、なんで」

照「いやっ、だってめっちゃ嫉妬してたじゃん」

「え?」

照「ふっか」



嫉妬?


何に?


理解出来てない私を見て、


いつもと同じ顔で笑う



照「あいつお前のこと大好きだからなぁ、」



独り言なのか、


私に言ってるのか、


分からないような曖昧なセリフを


また、視線をテレビに戻して


酔いを回しながら、


ひーくんは言った










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