ーー紗菜sideーー
以前、私はあなたに“復讐”すると決めた。
それは、幼稚園の頃にあなたに________
私は、幼稚園内でも特に甘やかされてたと思う。
だから相手の事を考えるとか、いじめちゃいけないとかよく分からなかった。
紗菜「ひな!あんたなんかがオシャレしてもいみないのよ!わたしがかわりにつけてあげる!」
ひな「やめて!かえして!わたしの…大切なかみかざりなの!」
紗菜「うるさいわね!わたしのかみにつけてやるんだから…かんしゃ!かんしゃしてよね!」
毎日こんな風に[ひな]という名前の女の子と遊んであげてた。
あなたはそれを見たのか、
あなた『ひなちゃんかわいそう。おねえちゃんはどうしてそんなことするんだよ!』
紗菜「うるさい!わたしのかってでしょ!あんたにはかんけいない!」
あなた『はあ…こんなのがおねえちゃんだなんて!』
なんて言ってくるようになった。
それでも私は止めなかった。楽しかったから。
そのまま年長に上がった。
「あら?せっかく年長さんになったのに、ひなちゃん来ないわね……」
紗菜「(まったく、よわむしなんだから)」
と思ったのも束の間。
あなた『せんせえ!ひなちゃんいた!なんだかたおれてるよ?』
「?!」
「倒れてる?!」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!