【】 ←電話中
まふまふ side
♡ 「あなた…ちゃん?なんで電話なんか…」
僕は、戸惑う気持ちのまま、その電話に出た
♥ 【あ!あなたです。急に電話してごめんなさい…】
♡ 【もしもし、まふまふです。いえ、大丈夫ですよ】
耳元で聞こえるあなたちゃんの声
いつもとは違う形の会話に思わずドキッとした
あれ?でも、スマホからの電話って本人に似た声が使われてるだけだから…ってそんな事考えちゃダメ!
♡ 【あの…どうしたんですか?】
♥ 【あ、えっと…ごめんなさい!】
♡ 【……え?】
待って、会話早々振られた?
それはショックすぎる…泣こ…
♥ 【私、まふまふさんが好きって言ってくるのは、何かの罰ゲームなんだと思ってました】
♡ 【…ん?罰ゲーム?】
♥ 【はい、まふまふさんは私で遊んでるんだと…てっきり】
♥ 【でも、よく考えればまふまふさんはそんな人ではないですよね。本当にごめんなさい】
♡ 【じ、じゃあ…今までの告白は全部本気にされてなかったって事ですか?】
♥ 【……はい。】
あ、そうだったんだ!だからあんなに軽く流されてたんだ〜
なんか、スッキリ!
♡ 【そうだったんですね!良かったです!】
♥ 【…え?】
♡ 【だって、こうやって電話してきてくれてるって事は、本気にしてくれたって事ですよね?】
♥ 【その事なんですけど、まふまふさんの気持ちが本物なのは分かりました】
♡ 【はい。】
♥ 【でも、やっぱり…】
駄目か…
僕の初恋は失恋で終わるのかな
♥ 【釣り合いませんよ!?】
♡ 【……へ?】
♥ 【だって、あのまふまふ様ですよ!私には勿体ないくらい美しくて、優しくて、努力家で!】
♥ 【なのに、私には何も無いです。人並み外れた容姿も、頭の良さも、優しさもありません!】
♥ 【そんな私が、まふまふさんに好かれる訳ないんです】
何を言っているんですか?
どうしてそんな風に言うんですか?
♡ 【あなたちゃん…あなたちゃんはもっと自信を持った方がいいと思います!】
♥【え?】
♡ 【あなたちゃんは、すっごく優しくて、話してると楽しいし、お料理だって上手だし、気が利くし…あと、あと…】
♡ 【と、とにかく!あなたちゃんは僕にとって、凄く大切な人なんです!】
♡ 【あなたちゃんは、僕のリスナーの人を気遣って、答えが出せないんですよね?】
♡ 【でも、気にしないで下さい。僕が好きなのは紛れもなくあなたちゃんなんです】
♥ 【あ、ありがとうございます…】
♡ 【あ!こっちこそごめんなさい…こんなに喋っちゃって…】
♥ 【ふふっ 大丈夫ですよ、嬉しいです】
♡ 【あの、付き合うのが怖かったら…その、お試し付き合いしてみませんか?】
♥ 【お試し付き合い?】
♡ 【はい、試しで付き合ってみて、もし良ければ本格的に付き合えばいいと思うんです】
♡ 【ゆっくりいきましょう。僕は、待っています】
♥ 【…ありがとうございます。こんな私でいいんですか?】
♡ 【あなたちゃんがいいんです!お試し付き合いよろしくお願いします!】
♥ 【はい!よろしくお願いします】
♥ 【あ、それじゃあそろそろ…】
♡ 【はい、電話できて良かったです】
♥ 【本当にありがとうございました!】
プツッ ツーツーツー
♡ 「………ッッッ!やったーーーーー!!!」
あ〜、嬉しい!
あなたちゃんと付き合えるなんて!お試しだけど
やっと僕の恋が実るのか!確定ではないけど
ヘマはしないようにしないと!
あなたちゃんに好きだって思われるように頑張ろ!
その日は、嬉しくて嬉しくて仕事が手につきませんでした
でも、たまにはこんな日もありかな?
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始まりました!まふくんとあなたちゃんの
『相性チェック?お試し付き合い編』
これからのあなたちゃんの心情の変化は?
まふくんは惚れさせる事ができるの?
まぁ、頑張れ!←
あ、気付いた方いらっしゃいますかね?
チャプターのタイトルの「!」が「?」になった事を!
成り行きによって、チャプター名は変わっていきます。間違いじゃないですよ←
それでは、お疲れ様でした
これからも、どうぞよろしく
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。