第28話

推しからの愛は受け取れません?#27
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2020/06/28 11:00

【】 ←電話中



まふまふ side


♡ 「あなた…ちゃん?なんで電話なんか…」


僕は、戸惑う気持ちのまま、その電話に出た


♥ 【あ!あなたです。急に電話してごめんなさい…】

♡ 【もしもし、まふまふです。いえ、大丈夫ですよ】


耳元で聞こえるあなたちゃんの声

いつもとは違う形の会話に思わずドキッとした

あれ?でも、スマホからの電話って本人に似た声が使われてるだけだから…ってそんな事考えちゃダメ!


♡ 【あの…どうしたんですか?】

♥ 【あ、えっと…ごめんなさい!】

♡ 【……え?】


待って、会話早々振られた?

それはショックすぎる…泣こ…


♥ 【私、まふまふさんが好きって言ってくるのは、何かの罰ゲームなんだと思ってました】

♡ 【…ん?罰ゲーム?】

♥ 【はい、まふまふさんは私で遊んでるんだと…てっきり】

♥ 【でも、よく考えればまふまふさんはそんな人ではないですよね。本当にごめんなさい】

♡ 【じ、じゃあ…今までの告白は全部本気にされてなかったって事ですか?】

♥ 【……はい。】


あ、そうだったんだ!だからあんなに軽く流されてたんだ〜

なんか、スッキリ!


♡ 【そうだったんですね!良かったです!】

♥ 【…え?】

♡ 【だって、こうやって電話してきてくれてるって事は、本気にしてくれたって事ですよね?】

♥ 【その事なんですけど、まふまふさんの気持ちが本物なのは分かりました】

♡ 【はい。】

♥ 【でも、やっぱり…】


駄目か…

僕の初恋は失恋で終わるのかな


♥ 【釣り合いませんよ!?】

♡ 【……へ?】

♥ 【だって、あのまふまふ様ですよ!私には勿体ないくらい美しくて、優しくて、努力家で!】

♥ 【なのに、私には何も無いです。人並み外れた容姿も、頭の良さも、優しさもありません!】

♥ 【そんな私が、まふまふさんに好かれる訳ないんです】


何を言っているんですか?

どうしてそんな風に言うんですか?


♡ 【あなたちゃん…あなたちゃんはもっと自信を持った方がいいと思います!】

♥【え?】

♡ 【あなたちゃんは、すっごく優しくて、話してると楽しいし、お料理だって上手だし、気が利くし…あと、あと…】

♡ 【と、とにかく!あなたちゃんは僕にとって、凄く大切な人なんです!】

♡ 【あなたちゃんは、僕のリスナーの人を気遣って、答えが出せないんですよね?】

♡ 【でも、気にしないで下さい。僕が好きなのは紛れもなくあなたちゃんなんです】

♥ 【あ、ありがとうございます…】

♡ 【あ!こっちこそごめんなさい…こんなに喋っちゃって…】

♥ 【ふふっ 大丈夫ですよ、嬉しいです】

♡ 【あの、付き合うのが怖かったら…その、お試し付き合いしてみませんか?】

♥ 【お試し付き合い?】

♡ 【はい、試しで付き合ってみて、もし良ければ本格的に付き合えばいいと思うんです】

♡ 【ゆっくりいきましょう。僕は、待っています】

♥ 【…ありがとうございます。こんな私でいいんですか?】

♡ 【あなたちゃんがいいんです!お試し付き合いよろしくお願いします!】

♥ 【はい!よろしくお願いします】

♥ 【あ、それじゃあそろそろ…】

♡ 【はい、電話できて良かったです】

♥ 【本当にありがとうございました!】



プツッ ツーツーツー












♡ 「………ッッッ!やったーーーーー!!!」


あ〜、嬉しい!

あなたちゃんと付き合えるなんて!お試しだけど

やっと僕の恋が実るのか!確定ではないけど

ヘマはしないようにしないと!

あなたちゃんに好きだって思われるように頑張ろ!





その日は、嬉しくて嬉しくて仕事が手につきませんでした

でも、たまにはこんな日もありかな?


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

始まりました!まふくんとあなたちゃんの

『相性チェック?お試し付き合い編』

これからのあなたちゃんの心情の変化は?

まふくんは惚れさせる事ができるの?

まぁ、頑張れ!←

あ、気付いた方いらっしゃいますかね?

チャプターのタイトルの「!」が「?」になった事を!

成り行きによって、チャプター名は変わっていきます。間違いじゃないですよ←

それでは、お疲れ様でした

これからも、どうぞよろしく



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