あなた   side

今日は、遂に！待ちに待った！まふまふさんのmusic video撮影の日でーーーす！！！

いぇーい！！！

今日は、テンション高いよ！だってさ、あのまふまふさんと直に会えるんだよ!?しかもmusic video撮影のエキストラで！(←もう直で会ってるんだよなぁ)

普段通りの服ではあるものの、いつもよりお化粧をしっかりとしたよ！

そりゃ気合い入っちゃうよね〜

あ！この建物みたい！凄くおっきいスタジオだなぁ

どこで撮影してるんだろ？

♥   ｢ｷｮﾛｷｮﾛ｣

｢紅葉谷  あなたさんですか？｣

♥   ｢は、はい！｣

｢初めまして！今回の担当のスタッフです。よろしくお願いします。｣

♥    ｢こここちらこそ、よよろしくお願いします。｣

｢そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ！さっ、スタジオはあっちです！行きましょう！｣

わぁー、広いな〜こんな所でいつも撮影してるんだ…

スタッフさん沢山いるし、カメラもいっぱい…なんか緊張してきたかも…

♡   ｢あ！あなたちゃ〜ん！来てくれたんですね！今日は、よろしくお願いしますﾆﾊﾟｧ｣

♥   ｢私こそ今日は、よろしくお願いしますﾍﾟｺｯ｣

♥   ｢ところで、私が1番に着いたんですか？他のエキストラの方は…｣

♡   ｢あはは！あなたちゃんは、何か勘違いをしてるみたいですね！元々今日の撮影のエキストラは、1人しか必要がないんですよﾆｺｯ｣

♥   ｢……はい？｣

♥   ｢あの…それはどう言う…｣

♡   ｢まぁまぁ、細かい所は気にせずに衣装に着替えて来てください！説明は、スタッフさんがしてくれるはずですよ〜行ってらっしゃい｣

♥   ｢は、はぁ…？｣

なんか…誤魔化された気がする…

そもそもエキストラが1人でいいなんてどんな撮影だ？

｢あなたさんの衣装は、こちらになります。｣

♥   ｢………え？｣

♥   ｢あの…何かの間違いでは？だってこれ…"着物"ですよ？｣

｢間違いじゃありませんよ、今回の撮影ですが、まふまふさんの"朧月"と"Nectar"をする予定ですので！｣

｢あなたさんは、"朧月"に出てくる茶髪の女の子を知っていますか？｣

♥   ｢はい、知っていますが…｣

｢今回、あなたさんはその女の子になってもらいますﾆｺｯ｣

♥   ｢え？ええぇぇえええ！？！？！｣

♥   ｢そんな大役私に務まるわけないじゃないですか!?もっとこう…綺麗な人がやるべき事なんじゃ!?｣

｢顔は映らないようにするので大丈夫ですよ〜｣

♥    ｢そう言う事じゃない…｣

〜〜〜〜〜〜〜〜

結局、着替えさせられてしまった(泣)

だってあのスタッフさんが…

｢これは撮影ですので、あなたさんがぐずっていると全体が遅れます！その辺り心得て下さいねﾆｺｫ(黒笑)｣

って低めに脅されたんだもん！酷い!?

にしても、鏡に写っている自分が自分じゃない…お前は誰だ←

ストレートでさらさらな赤茶の髪の毛

目元は、バチッと音がしそうな程綺麗な二重でターコイズブルーのカラーコンタクト

唇には、薄紅色のグロス

それに合わせた豪華な真紅の着物…

動く度に髪に付けた飾りがシャラシャラと音を立てている

鏡の前の私は、さながら何処かの国の姫のようである

しかも、あの映像の女の子にそっくり…

今の技術って怖い…メイクさん凄い(切実)

｢あなたさん！鏡と睨めっこしてないで、話を聞いてくださいね？｣

｢これから撮影する"朧月"のmusic videoですが…｣

｢あなたさんには、手毬を持って貰ったり、寝そべってもらったりとしますのでよろしくお願いします。｣

｢動きはその都度言いますので心配はしないでくださいね〜｣

♥   ｢は、はい…｣

｢それじゃあ、まふまふさん達にその姿をお披露目してきましょう、ほら立ってください！｣

♥   ｢え、あっはい｣

いや、これどうなるんだ…？前代未聞だぞこんなの

これからまふまふさんに会いに行って、撮影を始めると…

不安しかない…

どうなるんだ？このmusic video撮影？