あなた side
歌い手の皆さんとお酒を飲み始めて早4時間
ただ今、時計の針が12時を回った所でございます
他の皆さんは酔い潰れて寝ていますね、はい
てかさ、寝顔可愛いっっっ!?
は?本当に成人男性ですか?疑いますよ
それとひとつ疑問なんだけど、なんでうらたさんが潰れてるんだ…?
あ、さっき罰ゲームで飲まされてたわ←
それにしても寝顔が天使だなぁ
写真撮りたいけど、盗撮になっちゃうもんね、残念
ん?なんで私は酔ってないのかって?
はっはっはっ、何を馬鹿な事を…
私がこの人達を前にして酔っ払えるか?
愚問だな、無理に決まってる←
♥ 「トイレ借りてこよう((ボソッ…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
♥ 「ん〜これからどうしよう…終電あるかな」
♡ 「あなたちゃ…ん?」
♥ 「ま、まふまふさん?もしかして起こしちゃいましたか?」
♡ 「んぇ?なぁに?」
駄目だ、完全に酔ってらっしゃる!?
「んぇ?」ってなんだ、「んぇ?」って!?
尊いッッッ!!!
♡ 「あなたちゃ〜ん、ぎゅー!」
♥ 「!?!?」
♡ 「あなたちゃんの匂いがする〜んへへ///」
♥ 「!?!?!?!?」
…え?何この状況…まふまふさんが私に抱きついて…???
あ、もう死んでもいいや…私の生涯に一生の悔いなし…
♡ 「あなたちゃん…僕はあなたちゃんがほんとーーに好きなんです…」
♥ 「#%△2ゆ"□la@??&9x」
♡ 「あなたちゃんの笑った顔が好きなんです…僕の物にしたい…」
♥ 「……。(白目)」
あー、川が見える〜
♡ 「僕にしか見せない顔を観たい…」
はっ!いや、待てよ
酔った勢いって可能性がある!諦めるな!
♥ 「ま、まふまふさ…ん、酔ってますか?」
♡ 「酔ってはいます…でもこの気持ちは本当です。勢いだとか、間違いじゃない…です」
♥ 「わかりましたから。そ、そろそろ離してもらっても…?」
♡ 「嫌です。絶対に離しません…」
♥ 「………。(絶望)」
うん、お手上げ
♡ 「あなたちゃんは、僕の事…嫌いですか?」
え?「嫌い」…?何を言ってるの?
♥ 「な!そんな訳ないじゃないですか!?私は、誰よりもまふまふさんが好きな自信があります!ずーっと前から追いかけていますし、一番に応援しています!」
♥ 「努力してここまで上がってきたまふまふさんを嫌いとか言う奴がいたなら私が文句を言ってやります!」
♥ 「そ、そんなまふまふさんを嫌いになんて…なれっこないですよッ!?」
凄く前から応援してるんだ、ずっと好きなの
どんどん歌が上手くなって、遠くに行っちゃうような気もするけど、それも嬉しくて
これからも永遠にまふまふさんを好きでいられる自信がある…
そう、この思いは…永遠
まふまふ side
♡ 「…ッッッ!!!」
あぁ、やっぱりあなたちゃんはカッコイイなぁ
そんな恥ずかしいような事をすらすらと…
もう!どれだけ僕を惚れされば気が済むんですか!?
どっちが男なのか分からなくならそう…
それぐらい、僕は君にぞっこんなんです
大好きなんです
最初は、勘違いなんじゃないかって散々周りから言われたけど…
そんな事、僕が言わせません
誰がなんて言おうと、あなたちゃんは世界で一番可愛いくて、カッコイイ人です
僕が大好きなたった一人の大切な人です
♡ 「あなたちゃん!」
♥ 「は、はい」
♡ 「改めて言わせて下さい」
♡ 「好きです。僕と…お付き合いしてくれませんか?」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!