あ!あなたちゃん着替え終わったみたい…早く見たいなぁ
さっきからずっとうずうずしてたんだよね
だって、あの衣装着るんでしょ?絶対に綺麗だよ!
「あなたさんは、こちらで出番まで待っていて下さい。」
♥ 「あ、ありがとうございます…」
♡ 「うわぁ…////」
♥ 「あ、まふまふさん…どうしたんですか?固まって」
♡ 「………ッ/////」
うわぁぁぁ//// うわぁぁぁ////
すっごい可愛い…絶対に似合うと思ったけど予想以上って言うか…語彙力どっかにいきそう
♥ 「まふまふさん…?コテン(首傾げ)」
あなたちゃんが動く度に髪が揺れて、シャラシャラと飾りが音を立てて、僕の鼓動が速くなる
あぁ、なんて綺麗なんだろう…何処かのお姫様みたいだね…
ううん、僕のお姫様だよね
♡ 「ごめんなさい、予想以上に可愛いくて…////」
♥ 「いやいや、私なんか綺麗でも何ともないですよ笑」
♡ 「何を言ってるんですか!?本当に綺麗ですよ、本当に…」
♥ 「…そ、そこまで褒められると恥ずかしいですね(笑)///」
♡ 「(キュゥゥンッッ💘)」
本当に胸ってキュンってなるんだね、初めて知ったよ
よし!撮影頑張らなくちゃ、あなたちゃんにかっこいい所見てもらわなくちゃね!
「では、最初はまふまふさんとあなたさんが背中合わせで座っている所からでーす。準備お願いします!」
♥♡ 「は、はい/はい!」
「あなたさんには、手毬を持ってもらいますね〜」
♥ 「わ、わかりました」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はい、カットーー!OKです。」
♥ 「あ、ありがとうございます」
「次は、あなたさん1人の所です。そこに寝そべってもらって…」
♡ 「監督さん、僕も一緒にカメラ見ててもいいですか?」
「はい、構いませんよ」
♡ 「ありがとうございます!」
少し経ったら音楽が流れ出した
"朧月"のサビの部分、女の子が横たわっているシーンだ
あなたちゃんは、カメラ目線を気を付けながら横になっている
髪の揺れなどを出すために、扇風機で風を送っているため、ゆらゆらとシャラシャラと揺れる
なんて、なんて…綺麗なんだろう
僕の好きな人は、どうしてこうも美しいんだろう…
この気持ちだけで、一曲できてしまいそう
「あなたさん、いい表情してるねぇ。おまけに綺麗だし、いいの捕まえたな、まふまふさんよ」
♡ 「ふふ、僕の自慢の好きな人です。いいでしょう?」
「はは、言ってくれるねぇ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こうして、"朧月"の撮影は終わった
今は、お昼休憩でお弁当を食べている
あなたちゃんにちょっと会いに行こうかな?
ここがあなたちゃんの部屋みたいだね
♡ 「コンコン あなたちゃー((」
♥ 「はぁぁぁぁ!?!?!」
♡ 「!?!?」
『ここから、あなたちゃんと女性スタッフさんの掛け合いをお楽しみ下さい。まふまふさんには、気づいてません』
♥ 「な、なんでこんな衣装を着なくちゃならないんですか!?」
「あなたさん、落ち着いて下さい。しょうがないでしょう、"Nectar"の撮影なんですから」
♥ 「だ、だとしても露出が過ぎます!こんなの一生の恥にしかなりませんよ!?」
「大丈夫ですよ。あなたさん、Eカップでしょう?」
♥ 「なんでバストサイズ知ってるんですか!?」
「前に電話で教えて貰いましたから…ちなみにスリーサイズも言えます←」
♥ 「言わなくて大丈夫ですぅぅぅぅ!?」
♡ 「……あの」
「「……え?」」
♥ 「な、なんでいるんですかぁぁぁ!?」
♡ 「す、すいません…」
♥ 「…い、今の話、聞きましたか?」
♡ 「………はい」
♥ 「死にたい…(泣)」
♡ 「………。」
ヤバい、会話を聞いてしまった…しかもあなたちゃんめっちゃ落ち込んでるし
なんか、ごめんなさい…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。