目の前で大切な人を失った。
それも、俺たちを助けるために。
このゲームがなければ……
このゲームさえなかったら、今も未来もずっと一緒にいられたのに!!
俺の前には泣き崩れているはるながいる。
俺は、はるなの目から垂れる涙を指で拭いてあげた。
この先は何が待っているかわからない。
また、困難な事があるかもしれない。
けど、俺は絶対に生き残る。
そして、最後まではるなを守ってみせる。
ゆめか、しゅうや、見てろよ!
俺たちは絶対に負けない!
俺はそう自分に言い聞かせた。
そして2人に向かって誓った。
俺たちは、暗い洞窟の奥へと進んでいった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。