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第5話

バトル 3
部活中、何気なく隣コートの女バスを見てみると赤羽美瑚がコートの外に立っていた。

はっ!?
あいつ女バスのマネージャーなのか!?
え……知らなかったの?
知らなかった。女に興味ねえしな……
マネージャーだったのか。それなら、色々できることが増えるな。

ただ部活中はバスケに集中したいから、終わった後の帰り。
美瑚。一緒帰ろーぜ
一人で帰ろうとしていた赤羽美瑚の後ろから声をかけると、いかにも嫌そうな顔で振り返ってきた。
美瑚
……前々から思ってたけど、下の名前呼び捨てするのやめてくれる?
なんで?やめねえけど
美瑚
……めんどくさ
はぁ、とため息をつかれる。

いちいちドキッとするから嫌なんだろ。ま、残念だけどやめてやらねえぜ?
美瑚
勘違いおつ
何がだ?
美瑚
気付かないうちは一生私を落とせないよ
……何がだよ。んなこと関係なく落としてやるよ!
美瑚
ほんと、考えてること丸分かりすぎ……
赤羽美瑚が何か呟いた気がするが、スルーして言う。
そろそろ帰ろうぜ美瑚。ん
美瑚
繋がないし一人で帰る
差し出した手は無視され、俺から少し早足で離れていく赤羽美瑚。

腹立つ、けど普通に、
一人はダメだ。もう暗いだろ、こんな中を女一人で歩くんじゃねえよ
赤羽美瑚の腕を掴んで引き、俺は真面目に言った。

数年前、二つ下の妹が部活終わりの帰宅途中で誘拐されかけたことがある。

赤羽美瑚こいつはムカつくけど、だからといって誘拐されてもいいとは思わない。そうなったら絶対後悔する。
美瑚
……それも計算?
違えよ
俺たちはしばらく無言で見つめ合った。

赤羽美瑚が口を開く。
美瑚
……ありがとう
やはりニコリともしない。だが、今はそれでもよかった。

俺は「おう」と返事して、赤羽美瑚の横に並んだ。


今回はまぁ、何もしないでおいてやるか。

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るうみ
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るうみ
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