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第20話

バトル 15
赤羽美瑚と二人だけの帰り道で、タイミングが合わず聞けずじまいだった応援練習でのことを尋ねてみた。
そういやあなんだけど、応援練習の時、目合ったよな?
美瑚
合ってない。自意識過剰
迷いゼロの冷たい声で明言される。

しかし引き下がる気はない。あの一秒が心の隅に引っかかって、なんとなく消えなかったのだ。

シュート率が普段より悪かったようにも思えた。こいつのせいだ。なんとしても聞き出してやる。
いーや合った。完璧合った。俺は見た
美瑚
だからあんたが私を見てたんでしょ。私は見てない
見てた
美瑚
見てない
なんで認めねえんだよ
美瑚
そっちこそ勘違いを本当みたいに問い詰めるのやめてくれる?
なんだこの言い争い、終わらねえ。

つか俺が聞きたいのは見てたか見てなかったかよりも、
だって絶対ぜってえ見てたし。お前が俺に惚れ始める前兆なんじゃねえの?
これだ。これを知りたかった。

赤羽美瑚を落とせば罰ゲーム終了となる。好きでやってるわけじゃねえんだ、終わりまであと少しかもしれなければ浮かれてシュートも外れやすくなるってもんだ。

さぁ答えろ。惚れかけてんだろ?ん?
美瑚
……結局それか
結局、何?
美瑚
別に。それ以上言ってない
は?それはおかしいだろ、「結局」の後なんて言っ
赤羽美瑚が立ち止まった。

急なことに俺は止まるのが遅れ、赤羽美瑚より数歩進んだところで停止した。
美瑚
ゲーム感覚で私に関わらないで。不愉快だから
……なんで軽くキレてんだ?いきなりすぎるだろ。ゲーム感覚っつーけど俺口説くのはいつも真面目だぞ?
俺がお前に色々すんのはからかってるからじゃねえよ
美瑚
その割に私と付き合いたいって感じがしないけど
…………
当たり前だろ、付き合いたくねえし。

まぁこうやって帰ってる時間とか、嫌いじゃねえけどさ……。

どんな言葉でかわそうか考えている間に、赤羽美瑚が呟いた。
美瑚
……まぁいいよ。どうでもいい
心の底から諦めたような声音だった。

俺は何か返そうとして、結局できなかった。

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るうみ
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るうみ
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