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第16話

バトル 12
会ったら一番に感想聞いてやろう、と思いながら登校。

そして下駄箱のところで不自然にならないように赤羽美瑚を待っていた。

赤羽美瑚は数分経ってやって来た。
はよ。遅かったな
美瑚
めちゃくちゃゆっくり靴履き替えてる人がいたからこっちもゆっくり歩いてきたの。結局こうして出会っちゃったけど
……おいそれは俺のことか?
美瑚
自分で考えれば?
腹立つ……っ!待ち伏せが嫌なら素直にそう言えよ!

お前が言うまでは俺もやめねえからな!

苛立ちが支配する脳内で、ハッとさっきまで考えていたことを思い出した。
そうだ美瑚、土曜日の練習試合来てただろ。どうだった?
美瑚
どうって?
俺のプレーだよ。お前が見てると思って色々やったんだけど
赤羽美瑚の顔を軽く覗き込んで言う。

だが、ふいっと体ごと背けられた。
美瑚
特に何も
はぁ!?
マジかよ……あと俺の武器って何があるっけ?

ここまで靡かないとは思わなかった。
なあ、お前はどうやったら好きになってくれるんだ?
切実な思いを赤羽美瑚の背に投げかける。

驚いたのか、彼女が一瞬固まったようになった。

そして俺に背を向けたまま答えた。
美瑚
さぁね
予想通りすぎるそれにため息をつきかけた時、赤羽美瑚がくるっと振り返ってきた。
美瑚
落としてみせてよ。私のこと
赤羽美瑚の唇は、緩やかな弧を描いていた。

――え、笑ってる!?

落雷を受けたような衝撃が全身に走って、俺は去っていく赤羽美瑚を追うことができなかった。

しばらく離れてから我に返って、理由を聞こうと足に力を込める。
はよ
おはよー
――が、またも走り出すことはできなかった。

俺は普通の立つ姿勢に戻って、後ろから近付いてきた二人を見た。
はよ。……悪い、聞いてほしいんだけど
俺は制服を――心臓のあたりをぐっと掴んだ。
…………いや、なんでもない
は?
どういうこと?……胸が痛いの?どこか悪い?
そういうわけじゃねえけど……本当になんでもねえから。気にすんな
くしゃくしゃっと蘭の頭を撫でて、俺は「行こうぜ」と先を歩いた。

初めて笑った顔を見たからビビっただけだ。もう何ともねえ。




大丈夫かなぁ臣くん……
……俺達も行くぞ。予鈴鳴る
えっ、あ本当だ!急ご!

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るうみ
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るうみ
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