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第17話

バトル 13
今週末の体育祭に向けて、今日から授業一切なしの体育祭特別スケジュールが始まる。
今日からだったとか知るかよ……
蘭から借りた体操服に着替えながら独り言を零す。
恭弥
いや担任言ってたぞ。先週の金曜に
聞いてなかったのお前だけだろ
あはは。一応2枚持ってきててよかったよ
ほんとサンキューな蘭……助かった。
でもこれお前のサイズじゃねえだろ?なんででけえの持ってんだ?
あー、その、臣くんに貸せるようにというか……何かあった時に助けられたらなって。僕ができることなんて全然ないし……
……?  なんか話変わってきてねえか?

まあいいか、と思い、もう一度礼を言ってから俺達は廊下に出た。

そこで、女子二人組とバッタリ出会った。
美瑚
うわ
しお
あっ
お前ら、って美瑚!第一声が「うわ」ってなんだよ!
美瑚
私が何言おうが私の自由でしょ。それにあんたに向けて言ったとは限らないじゃん。名指ししてないんだし
じゃあ誰に向けて言ったんだ?
美瑚
……あの人?
恭弥
え、俺?
視線で指された恭弥が不思議そうな顔で自身を指差した。
美瑚
うん。しおのことあわよくば落とそうって目で見てるから
!?
恭弥
これは手厳しいな
恭弥が苦笑する。

いやお前、否定しねえのかよ。他の奴らも動揺しねえのかよ。え。俺だけ?
しお
そうなの?でも私、まだ彼氏と付き合ってるから、ごめんね?
……「まだ」。

まるでいつか別れる予定であるような言い方に、俺は可愛く笑っているしおを少し怖いと思った。


――ていうか、体操服って結構体型わかるもんなんだな。

赤羽美瑚をこっそり見ながら思う。

細いだけじゃなくて意外とスタイルいいな。しおも負けてねえけど胸の大きさが多少……身長分か?
美瑚
ねぇ
普段よりいくらか低い声にハッとする。
美瑚
どこ見てんの?
え、いや……別に?てか早く行こうぜ。集合に遅れる
恭弥
え?まだ焦る時間じゃ……
わざと言ってるてめえは置いてく!
恭弥
うそうそ待って臣く〜ん
…………
あ、みんな……!
後ろから3人が来るのを認識しつつ、足早に赤羽美瑚のもとから去っていく。

危なかった。“逃げ”も勝負じゃ大事な戦術だ。





美瑚
……馬鹿
しお
ふふふ、臣くんって面白いね
美瑚
どこが?

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るうみ
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るうみ
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